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会いたい時にあの人はいない

篠宮楓様31日目に君の手をのアオ&In other words…のちいととも君のコラボです。後悔している今は夏ですが、冬の舞台設定です。今は冬です。

それと、この2作品の時間枠は通常は違います。完全なるパラレル設定です。

今回の作品を了承して下さった篠宮楓様本当にありがとうございます。

今作品はアオ目線で進んでおります。

In otner wordsのメインの二人とアオが遭遇したら…。


いつもの様に学校帰りにコンビニに寄り道するのが、私の日課。

今日もルーティンワークのごとく、コンビニでチェックをしていた。

何をチェックしているかって言うと…初恋ショコラ。

こないだ1個だけ買えたのが嬉しくって、要さんの家でナナシ君と食べたいなぁって

衝動的に買ってしまった。

…で、キャッチコピーの様な甘いキスを彼とした訳なのですが…。

その時の事を思い出すとまだ赤面してしまう。私の方が彼よりも年上なのに、なんか悔しい。


ドリンクコーナーを曲がるとデザートエリアだ。

お目当ての…ああ、あった。初恋ショコラ。明日彼に会えるから今日買ってもいいよね。

ちょっと自宅が離れているから、あまり頻繁に会えない。

だから、会える時はもう少しだけスキンシップしたいなぁって本音では思っている。

皆に今時の小学生だってそんなに純情じゃないわよって言われる位清い交際だと思う。

けれども…少しずつでもいいから体の距離も心の距離も近付きたいと思う、切ない女心を私並みに鈍い彼に理解しろというのは…拷問だよねぇ。

私は小さくため息をついた。


とりあえず、商品は後4個ある。私はそのうちの二つを手に持った。

すると、私の背後で声がした。私は背後の人に邪魔にならないように移動した。

「ねぇ。とも君。このお店あるよ。残り2個だから買って帰ろう?」

「ちい?今日は部活の試合帰りだろ?どこで食べるんだよ」

「あっ、そうか。電車の中は暖房入っているものね…残念」

女の子は、シュンとうなだれている。胸の下まで切り揃えられた黒髪が印象的は少女だ。

「なっ?明日売っていたら、買ってやるよ。で、どこで食べたい訳?」

「どっ、どこでって?」

「だって…朝なら学校で食えるだろ?教室か?生徒会室か?」

ナナシ君位背が高い彼氏が腰を折って彼女の耳元で小声で聞いている。

どうやら同じ学校の生徒さんらしい。いいなぁ。彼と一緒にランチとかさ。



「生徒会長がそんな事をしてはいけないと思います」

女の子は必死に抵抗を試みているけれども、彼氏はにやりと笑うだけ。

私の彼氏とはここからがどうやら違うようだ。

私の彼氏は、言葉は少ない。けど誰よりも私の事を想ってくれている。

そして不器用だ。隣にいるカップルの彼氏の用だったら…いけない、いけない。

他人の芝生というのは本当に気になるんだと痛感した。

「いけないことって…気持ちいいだろ?少しだけ…な」

「うーん、絶対に何かが違う気がするから。明日のお昼に食べるんだったら…いい」

「何?皆の前で見せつけるんだ。ちいってば、大胆。そんな風紀委員長がいていいのかな?」

「それは、その肩書引っ張って来るの反則だと思う。それに会計と兼務だよ」

生徒会長と風紀委員長のカップルか。まじめそうに見えるけれども…そうでもないみたい。

女の子の方は頬を少しだけ膨らませて怒ってるんだからって表情をする。

凄く顔色がコロコロと変わって女の子らしいなぁって私が見ても思う。

女の子に嫌われない女の子…そんな感じ。




「…そうやって言われたら、私が嫌って言えないの分かってるのに…」

「そんなことありません。気のせいです。まあ、明日これを見た時な。その代わりに肉まんならいいだろ?」

「肉まんかあ…。いいよ。今日はそれで我慢しておく」

二人はやがて、お菓子を片手にレジに行き、肉まんを一つ買ってコンビニを後にした。

外はちょっと強い北風が吹いている。二人は身を寄せ合って駅に向かって歩き出した。

きっとこれから、買った肉まんを分けながら食べるのだろう。

そう思うと、心なしか寂しくなった。…彼に会いたい。今すぐに。


このお話のアンサーは21時に篠宮楓さん作『二人の時間』で公開です。

それまで暫くお待ちください。

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