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昼寝・・・・・・時々トリップ?

篠宮楓様をお借りして、ちょっと『ささやかなる僕のお願い』にトリップして貰いました。

このネタに快く了解してもらった篠宮楓様ありがとうございます。

この作品は、本編にはリンクしてません。パラレルです。

見た目はうちの楓ですが、中身が楓姉さんです。

それと……葵の性格がかなり異なります。嫌な方はブラウザーバックでお願いします。

「やっぱり、アイドルはキラキラしていて当然よねぇ」

うっとり夢心地なご満悦な時間を満喫しております。

皆さんはじめまして。篠宮楓と申します。キャラが違う?

ちゃんと初登場位畏まった方がいいかと思ったんだけどなあ。

今はハンドクラフトの今日の作業分が終わったご褒美タイム。

大好きなポテトチップスを片手にDVD観賞中。

今日見ているのは先日発売された、ビビッドのオムニバスドラマDVD。

ビビットが『初恋ショコラ』のCMを始めたのが冬のバレンタイン前の事。

アイドルのCMが先行して話題になったが、それよりもこのケーキも本当においしくて売り切れ店続出。

今では、レンジで少し温めた方がおいしいとか、ちょい足しをして楽しみリピーターも多いとか。

発売から4カ月程たった今は世間的にはGW。ハンドクラフト作家には連休?ナニソレ?な訳でして、今日もせっせと作業をこなしながら家事もするそんな生活。



普段はアイドルDVDは買わないんだけども……つい買ってしまったビビッドのものは、初恋ショコラをモチーフにした恋愛ドラマオムニバス。

どうやら…メンバーのCMの続編と全員が揃った学園モノの構成になっている。

CMの続きの方は、深夜枠で放送していたもの。深夜枠にもかかわらず、ありえない視聴率だったそうだ。

確実に予約録画した人も多いだろう。私もつい見そびれたメンバーがいなければ買わなかっただろう。

私が見ているのは、メンバーでも茶道教室が実家という楓太のものだ。

CMでは、彼女のおでこに軽くキスをして…ちょっと悪戯しすぎましたね。今度は僕がお茶をいれましょうってオチだった。

普段からしっかりした落ち着いたキャラらしいものだなと思って見ていた。

ドラマは、彼の実家の茶室で彼が彼女を茶室に招いた所から始まる。

無事にお茶を飲み終わった彼女の側に寄り添うように座った楓太。

「足……痺れるから伸ばしても平気だよ。ひざかけもあるから」彼女にひざかけを手渡す。

やっぱり、彼女に行動を促すのは何気ないよね。スマートな誘い方が好感度アップ。

「今日はありがとうね。なんかすごくドキドキした。学校でも茶道の授業はあるのにね」彼女は頬を染めて俯く。

うん。目のやり場に困っちゃうよね。いつもは洋服は彼が今日は和装なんだもの。それも着こなしている。

「それじゃ、僕も足を伸ばそうかな。もっと側においでよ。僕のお茶……おいしかった?」

「うん。学校より苦くなかったかな。どうしてだろう?」「それは……僕の愛かな?冗談だよ。君が苦いの苦手だから少しだけ抹茶を少なくしたんだ」

「そうだったんだ。それっていいの?」「今日は楽しむのがメイン。僕の夢だったしね。彼女に僕がたてたお茶を飲んで貰うのって」楓太も赤くなる。

話は初々しく進んでいく。けれども、和のテイストが強いせいかしっとりとしていて現役高校生とは思えない。

「苦味も必要だと思わない?」「どうして?」「恋が甘いだけだと胸やけしちゃうと思わない?」「そうかも」話は自然とオチに向かいつつある。

「ねえ?苦味も少しは興味を持つ気にならない?」「どうして?」「僕がいれるお茶は苦味が多いからね」「努力します」そこ努力なの?もっとがっついてもいいなじゃいの?

「今日はそれでも合格です。ねえ?僕のこと好き?」「うん」「じゃあ、初恋ショコラとぼくのお茶とぼくのキス……どれが一番好き?」

彼女は顔を真っ赤にして下を向いてしまった。いつもの彼とのギャップ萌しているところで追い打ちだものね。

「ここは、キスをえらぶよねぇ。普通はさ。ドラマはどうする?」

私は珍しくドキドキしてきている。ドラマ的にキスしちゃうのも……どうなの?あぁ……この沈黙があま~い!!

「今日の楓太がカッコよすぎて……どうしていいか分からない。ケーキもお茶も食べたり飲んだりしたらなくなる。だったら、いつもそばにいる楓太がいい」なあんだ。キスじゃないのか。でも選ばれて良かったねと思いつつ、DVDを一時停止して立ちあがる。

食べていたポテトチップスが無くなったから。もう一袋と言いたいけど今日は我慢。空の袋をゴミ箱に捨てに行く。

その後、ソファーに座って、一人でニヤニヤが収まらない。DVDで見ていないのは、後1話分。残りは明日の分にしてもいい。

急に襲ってきた睡魔の様なだるさが私は勝てなかった。



「楓…そんなところで寝ると風邪をひくよ」

私は、どうやら、庭に面した廊下でうたた寝をしていたようだ。

熱い体に冷たい床が心地よい。けれども…体は痛い。当たり前だよね。

私はゆっくりと起きあがる。体に違和感を感じる。

背中に触れるもの…世間的には髪の毛だと思うんだけども。

今の私はショートボブと言われる長さなので、背中に髪が触れることはない。

そして、ガラスに映った自分を見て驚く。

そこには、私が知っている私ではない、でも楓と呼ばれる女の子が写っていた。

ここはどこだろう?私はきょとんとしたままだ。

「楓?調子が悪いなら、寝てなよ。夕飯は俺がしたくするから」

「大丈夫。葵。なんか、空が気持ち良くってうたた寝していたみたい。見てみなよ」

私は彼の事を葵と呼んでいた。私が楓で彼が葵……ひょっとすると私は趣味の創作小説仲間の作品の世界にいる?

とりあえず様子を見ながら、ここの世界の楓として過ごすことにした。仕方ないよね。

私じゃないと言っても、楓としては存在している。それが篠宮か、山下かなだけだ。

ひょっとすると、結婚して丸山かもしれない。それだけは確認をしたい。

どうやって確認しようか……。私はゆっくりと立ち上がって、最近届いたであろうDMを探すことにした。

ようやく見つけたものには山下楓様となっている。どうやら……山下楓としていればいいようだ。



「葵、今日はこれからどうする?」

「今日はのんびりしたいって言っていたから、楓の家でお家デートだよ」

少しずつ状況が分かってきた。どうやら……私の彼氏はおねだりが上手な葵君と言う事になるらしい。

今のこの世界の時間枠が知りたいなぁ。リビングにある新聞を目にすると、私がいた世界と日付は同じだ。

ってことは、IFの世界と捉えていいだろう。テレビをつけて暫くすると、ビビットの初恋ショコラのCM。

今は瑞貴と祐樹のバージョンだ。取り合い……いいねぇ。ちょっとだけうっとりする私を彼は見逃さなかった。

「楓?初恋ショコラ食べたいの?だったら冷蔵庫に入っているよ」

「そうなんだ。今は食べたくないなぁ」

だって、あっちの世界ではポテチ食べた……私の体は違うんだ。なかったことにしていいんだね。

ってことは、アレでしょう?きっと葵君ならやってくれると思うんだ。

「ねえ?葵……お願いがあるの」

いつもの作風だとこのセリフを言うのは楓じゃなくて彼だけどいいよね?私も言ってみたい。

「葵、一緒に初恋ショコラ食べよう?半分こで食べたい」

「楓……いいよ。いつもより積極的だね?どうしたの?」

葵君は(私の中では葵君確定。葵って呼んでるけど、こっちがいいや)私の耳元で囁いてからケーキを取りに行く。

家の中を自由に歩いているってことは、カレカノになってすぐでない事も理解できた。



「お待たせ。ソファーで食べようか?」

私達はソファーで寄り添って座る。

「やっぱり……今日の楓は甘えたサンだね。それもかわいいよ」

うーん、中身が別人とは思っていない……よね?聡いタイプじゃなくて助かったよ。

「そうかな?葵は……嫌?」

「喜んでますよ?後でゆっくり教えてあげるから。ほら、俺が食べさせてあげる。口を開けて」

私は葵君にケーキと食べさせてもらう。それも……半分こって言ったのに、ほとんど食べてしまった。

「おいしかったかい?」

「うん。それじゃあ……」

急に力強く抱きしめられて顔が近付く。慌てて眼を閉じると唇をペロリと舐められた。

「!!」

「楓、お願い。このまま……キスしたい。苦情は受け付けないよ」

いきなり宣言されて、あらゆるところにキスを受ける。角度を変えて唇を押し付け合い、舌が差し込まれ絡め取られる。

えっと……本編って、凄く健全だったと思うんだけども……ここにいる葵君はフェロモンダダ漏れなんですけど。

もしかして……この世界の楓って、とんでもなく天然なの?ちょっと、凄く羨ましいんですけど!!

葵君の激しいキスに翻弄されてしまって、息が上がってしまった私を見て彼は微笑む。

「楓…ケーキが好き?それともぼくのキスが好き?」

あぁ……今このタイミングで言うだなんて。あれだけのキスを仕掛けられたら……もっとしたくなると思うけど……。

どうこたえていいのか困ってしまって私は下を向く。彼の目を見たら絶対に負ける。それだけの自信はある。

「楓。その答えは俺がいいように解釈するよ。楓は俺が好きだよね?」

私は下を向いたまま頷く。彼は好き。そうじゃなければ、キスを受け止めない。

「分かったよ。さっきよりは控えめに……努力します」

そう言われて、両手で顔を包まれて顔を上げられる。

「愛してるよ。これからもずっと……楓だけ」

再び、深く熱いキスを私は彼から受けるのだった。そして……いきなりブラックアウトした。



「うーん……あっ」

私はパッと目が覚めた。今、ここはどこ?部屋を見回す。見慣れた自宅だ。

どうやら……睡魔に負けて寝ていたらしい。ってことは、葵君との事は夢オチだったってことか?

ぼんやりと考える。けれども……口の中が初恋ショコラを食べた後の仄かな苦みがある。

やっぱり、これは……。私の中だけの秘密にしよう。それがいい。

今度トリップできるのなら、黒ラブワンコ系の年下君がいいなぁと妄想全開になった私がいたのも事実。

でも、リアルに葵君がいたら腰砕けになりそうと思うと背筋がひやっとしたのでした。




すみません、葵がやりたい放題でした。トムトム的にギリギリなろうクオリティーでお送りしました。

この先の需要は…ないといいなぁ…。

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