初めての外は苦難
今更だけど私にはいわゆるコミュ障って呼ばれるものに該当する。
コミュ障って言葉は最近学会で決定された新たな精神疾患、または外部と触れ合わない人間に対して使われる言葉として認定された言葉らしい。
コミュ障は略語、コミュニケーション障害と言って文字通り話すこととか人と触れ合うことが異常に苦手な者に対して使われるみたいね。
私に関しては館の中では普段通り話したりできるし、一緒にいるペラとフレンとは普通に関われるけど…外の世界(私は館の外をそう呼んでいる)ではそもそも人がこんなに居るのにクラクラしそうだし、大人数の前で話すなんて以ての外。
さっきだって私に良くしてくれた人でさえちゃんと話せなかった、あの時ああ言えばよかったってのが今更になって襲ってくる。
多分ペラはこうなるなんて一切考えてないでしょうね。
私を困らせたい訳じゃなくてただ単純に行きたいところに行って、自由に色々見て欲しいと思って言ったんでしょうね。
まさに悪いなき責め苦ね、とりあえず早いところペラとフレンを見つけないと……って思ってもどこにいるのかさっぱり検討がつかない以上、手当たり次第に歩き回るしか方法がないわね、って思ったけどやっぱりそれも無理よ。
せめてどこの街に行くのかだけでも聞いておけばよかった。
ん?あれ、そういえば私たち祭りに向かってたから、ツットアルクに行けばいいんじゃないの?
「ねぇ、ペラ。」
「どうしたの?」
「シラリアあそこに置いてきて良かったの?」
「あぁ、そのことなら多分大丈夫でしょ、シラリアはめちゃくちゃ賢いし、可愛いし、なんとかなるよ!」
「そう…ならいいんだけど、シラリア多分館の外に出るのも初めてなんでしょう?だったら住民と話すことすらままならないと思うんだけど…そもそも私たちがツットアルクに来てることすら分かるかどうかも怪しいし…」
「そんな考えなくても大丈夫だって〜、あ!あのクレープ美味しそう!一緒に食べようよ。」
「う、うん…そうだね、考えててもわかんないし…私も食べたい!」
確かツットアルクまではさっきの村を北西に行った辺りだから…うん、とにかくこっちの道なりに行けばとりあえず近づくはず!
〜二十分後〜
あった!やっとツットアルクの案内看板が出てきたわ。
看板内容「ここから五分ほどでツットアルクの街道に出ます、石畳が出てきたらそれに沿って歩いてくだされば目の前に大都市ツットアルクは現れます。」
と書かれているのでひとまず安心した、あとは石畳を見つければいいだけだしね。
暫く看板の通りに進むと書かれていた通り石畳が出てきてそれを進むとツットアルクにたどり着いた。




