フレン復活!
う~ん…なんだか頭がスイカわりの木の棒で思いっきり叩かれてるような痛みがする。
目も思うように開かず接着剤で瞼を下ろしっぱなしにされているような、裁縫で瞼を縫われているような感覚が続いている。
さっきまで床に叩きつけられて、ロデオに乗っているような揺れを感じていたけど今わ平行なところに横になっている感覚がする。
さっきから誰かが話しているのは分かるけど重低音のノイズが邪魔で何も聞き取れない。
体が温まってきたことでとてつもない眠りに憑りつかれている。
意識を完全に持っていかれるが何故か安心できる感じがする、寝ればよくなるかもしれないしこのまま寝るか。
~二時間後~
…ン、フレン、生きてる?
誰かが私に問いかける声がする、さっきとは違いノイズもなくクリアに音が聞こえる。
目を開こうと思えばすんなり開く、四肢、五感が呪縛から解放されたようにスムーズに伝達される。
新品の目を取り付けたかと思うほど見えることに素晴らしさを感じながら体を起こし周囲を見渡す。
どうやら、ジャングルの奥地でも魔物の巣窟にいるわけでもないようね。
すぐ目に入ったのはあまり心配してない顔をしているシラリアの姿と燃え盛る暖炉の火。
正直私はこの館を乗っ取ろうとかそんな考えはとうに消していた、しかし私をこんな目に合わせたやつが目の前にいていら立つ心もあったが、勝てる相手ではないと分かった以上黙っているしかない。
「なんだ、まだ生きてたのね、てっきり仮死状態のまま死ぬのかと思っていたけど…人間の体ってしぶとくできてるのね。」
私を使って実験でもしていたかのような物言いね、本当にそうならとんでもないマッド人間ね。
「ここで待ってなさい、いまペラを呼んでくるから。」
そういって部屋を出て行った。
気分も回復してソファーから下りこの部屋で一番気になる暖炉を見る。
見かけは何処にでもある煉瓦を組み合わせ作ったものだが色合いが一般的なのは赤なのに対して石炭でできたかと思うほど黒い暖炉で部屋の中とは思えないほど赤々しい火が燃えている。
近づいてみてみると火の部分を囲むように特殊なガラスのようなもので封をしてあるようになっていて火が漏れることがないように作られている。
私はここに来るまでの間いろんなところに行ったけどこんな技術は見たことがない。
ガラスのようなものに思い切って触ってみるが一切熱さを感じることはないが少し手を離すと掌がじんわりと温かくなる。
もう一つ気になったのはこの部屋はかなり広く、天井もそれなりの高さがあるにも関わらずこの空間の暖房を暖炉一つで済ますのは可能なのか?と言ったところだけど…ペラに聞いてみるかな。




