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アコの試験?試験官ケルケルあらわる

いつも読んで戴きありがとうございます。


ブックマークが7人になりました。

作者と作品を支える人がいてくれて感謝です。

本編はまさかのアコの試験なんです!

いつも通り、コンビニに行く。

最近はコンビニの定員さんに顔を覚えて貰ったのか、最近は笑顔を見せてくれるようになっていた。


しかし、毎日コンビニと自宅の往き来をする今の西東は素直には喜べなかった。


そんな西東が帰宅しようとすると、家の玄関の前から、争っているような声が聞こえてきた。


「なんだ、よくわからないけど、結界!」

西東は取り合えず、家の敷地内を結界で覆うと声のする方に走っていく。


其処には、アコが全力でチェーンソーを握り締め、少女と戦っていた。


少女の方は、デカイ薙刀ナギナタを軽々と振り回し、アコを圧倒している様に見えた。

「アコ!今日こそは、決着を着けますわ!」

「少し私が油断したからっていい気になるな!ケルケル!」

「また、貴女はそうやって!人の名前をバカにして!許しませんわ」


そんな中、アコがポケットから、マイ胡椒とマイ激辛ソースを取り出した。

アコが走り出し、一気に少女の方に向かう、薙刀の一撃を交わしたアコは其のまま胡椒の蓋を外すと少女に向けて投げ放った。


胡椒の霧が辺りに立ち込め、少女は、胡椒のせいで、くしゃみをし続けている。そんな中、アコの眼が怪しく輝いて見えた。


そして、アコは少女の背後に忍より、その美しい口目掛け、激辛ソースを全て流し込んだのだ!


慌てふためく少女。

そんな事は御構い無しに胡椒と激辛ソースが容赦なく少女を襲う。


そして、アコの手にはもう1つ『地獄の鬼が地獄を見る獄ソース』と書かれた見るからにアレな瓶を持っていた。


そして、アコは、無抵抗な少女から、薙刀を避けると、再度、不適な笑みと眼を輝かせる。

少女の眼は、既に激辛ソースと胡椒のせいで涙目になっていたが、違う恐怖の涙が其処にはあった。


西東は思った。


うわー、あれはキツいだろうな……


「アコ!其処まで、もうやめなよ」

「え?おお、西東帰ったか、今からケルケルにお仕置きをするのだ!みていろ」


そう言い再度、獄ソースを少女に近付けるアコ止める。


因みに中々諦めないので、買ってきたアイスを冷凍庫にしまってくるように言うとアッサリと獄ソースを手放した。


「大丈夫?ごめんね、アコは無茶するから、怪我はない」


「らいじょうふ、てすわ」

激辛ソースのせいで上手く喋れていない。


西東は取り合えず少女を家の中に入れた。

アコは其れを見て不思議そうだったが、敵対心は無くなっているようだ。


「取り合えず二人とも、暴れてたし?アコは御茶にアイスね、君はアイスと牛乳かな、牛乳飲める?」


少女は頷いた。


「西東!ズルいぞ。私も御茶より、牛乳がいい」

「はいはい」


アコにも牛乳を渡した。

少女は少し不思議そうに牛乳を飲むと、喉の痛みが少し和らいだ気がした。


「辛い物を食べる時は、水より牛乳やヨーグルトドリンクの方が辛さや刺激を押さえてくれるんだ、少しは効いたかな?」

西東の言葉に少女が頷く。


ある程度落ち着いた所で自己紹介が始まる。

「僕は、西東さいとう 大輝だいき宜しくね」


わたくしは、ケルベルト=ケルルロッテ、宜しくお願いいたします」


「そして、私が前切まえきり アコ!」

「貴女の自己紹介など不要ですわ」


ケルベルト=ケルルロット


天界人の天鬼ランク


年齢16歳。


身長153センチ。


スタイル抜群。


性格は御嬢様その物であり、礼儀正しい。些か、短気な所があり、アコにライバル意識を燃やしている。


愛用の薙刀をいつも持ち歩いている。

天鬼になると他者から武器の認識を去れなくなる。

その為、薙刀は人間には認識されない。


一通り自己紹介などが終わり、本題に入る。


「ケルルロッテは、何をしにワザワザ来たの?」

「あら、西東様は、アコに何も聞いていないのですか?」

ケルルロッテが溜め息を吐いた。


「今回は私が、実力試験の担当になったので、試験の為にワザワザ下界に来たのです」


ーー実力試験。


実力試験は天界の言わばテストである。

お仕置き人の中には、成績が悪い者も多く、向き不向きを確かめる必要がある。

不向きとなった場合は、天界でデータ収集や、情報を処理するデスクワークにあてられる。


因みにアコの場合は天使ランクの中なのでじょうに上がるための試験である。

試験官に認められれば上に昇格する。


しかし、アコは上に上がる気は無かった。

その為、試験のルールである、パートナー同伴での試合を無視して勝手に試合を開始したのだ。

理由はランクにあった。

今の西東は最低ランクである天人の低ランクであり、アコが今より先にランクを上げれば、パートナーとして、不十分になってしまうのだ。

天界の規則であり、神父にアコが頼んだが、それは出来ないと断られてしまっていた。



しかし、神父の何気無い一言がアコにある決心をさせた。

「西東さんがアコと同じランクになれば問題ないですが、諦めてください、すみません」


アコは「それだ!」と試験をわざと堕ちるようにしたのだ。

しかし、ただ、負けるとデスクワークにされる恐れがあったので、勝つために手段を選ばなかったのだ。


そんな中、ケルルロッテが西東に在ることを伝えた。


「明日は、西東様の試験です、試験官は、私、ケルベルト=ケルルロッテが行いますので、宜しくお願い致します」


そう言いとケルルロッテは、西東に頭を下げて帰っていった。


いきなり、試験か…… 胃が痛いなぁ

明日は西東さんが頑張ります!


応援してあげてほしい。

むしろお願いします。

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