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最強?西東伝説?

試験から3日が過ぎた。

試験的に導入された試験の合格者は過去最低を記憶した。


本来の試験ならば受けた者の3分の1は合格しているのが毎回の流れであったが今回の試験は10分の1と言う散々な結果であった。


更に最悪だったのは結界師の試験である。

合格者……1名。


天鬼の上である結界師ですら最終キューブをクリア出来ずに不合格になっていた。


天鬼の上であれば結界は50は使えるがそれでもクリアは不可能であった。


その結果に不満が募り、結界師達の間で西東の不正が騒がれ始めたのだ。


その噂は神父の耳にまで届いていた。

神父と担当試験官のダンバルは事態を重く受け止め、再度、西東に試験を受けるように願い出たのだ。


「と言う訳なので西東さんお願い出来ますか?しかも今回は壁走り無しで受けて貰わねばなりません、ハッキリ言いますが今の西東さんと同じ天鬼の上の方が何人も不合格になっているんです」


「神父さん、1つ質問が?何でいきなり僕が天鬼の上扱いなんですか!おかしいでしょ!僕は天使の筈ですよ」


そう言うと神父が1枚の紙を西東に見せた。

それは西東のランクの証明書であり其処には確かに『西東 大輝。ランク〔天鬼の上〕』と書かれていた。


「神父、何でこうなったんですか!」


「いきなり呼び捨てはやめてくださいよ?西東さんの実力です、実は地獄の閻魔天さんから、アコと西東さんを天鬼の上にするように直接連絡がありまして、その結果です」


そう言うと神父が指を“パチン”と鳴らすと西東の足元に穴が開き、西東が穴の中の滑り台を滑り降ちる。

「うわぁぁぁ!」


たどり着いた先にはダンバルの姿があり、復讐に燃えたオーラが西東にも分かるくらい犇々(ひしひし)と伝わってくる。


「あの、やっぱり遣らないとダメですか?」


西東の言葉にダンバルがニヤリと笑う。

「やって貰わないと僕の立場がないんだよ!西・東・さん!」


逃げられる雰囲気でない事を理解した西東は渋々試験を受ける事にしたのである。

ダンジョンの周りを見ると凄まじい数のギャラリーがいることに気付く。

集まっていたのは不合格になった結界師達であり、西東の実力を確かめる為と言う名目で集まっていたが実際は不正がないかを自身の眼で確かめる為に集まっている。


そんな大勢の眼に見詰められながら西東の試験が開始される。


最初のステージは柱の上を飛び越えて移動すると言う物であった。

このステージで結界師の大多数が結界を大量に使い、道を作りクリアしている。


西東は直ぐに結界を造り出した。

しかし、其れを観ていたギャラリーは驚愕することになった。


西東は結界を柱のある空間いっぱいに伸ばし、3枚重ねにしたのである。

3枚が重なった結界は通常の結界とかわらない厚みになり、他の結界師が10枚使って通った柱のステージを西東はゆっくりと歩きながら渡って行ったのだ。


そして、キューブの中に入る。

1つ目のキューブには“グリフォン”が鎖に繋がれ出口のドアの前に寝ている。


西東は最初にグリフォンの回りに結界を3枚造ると三角形の檻を造り出したのだ。

「ゴメンね、多分直ぐに神父さん達が復活させてくれるから」


西東は三角形の結界の上に不安定な結界を造り出し結界を誘爆させたのだ。


檻の中に凄まじい爆発が起こるが結界に阻まれ外に逃げることの出来ない爆風と爆炎がグリフォンを襲いグリフォンが結界の中で動かなくなると西東はドアを開け次のステージに向かった。


次のステージは鋭い刃が振り子が無数に設置され複数が変則的に動き回っているステージであった。


このステージのクリア方法は、自身に結界を貼り、刃を止めながら進むか刃に結界を貼り動きを封じるかである。


西東は距離を確認し、少し考えた後、振り子の繋がるヒモの位置まで高くジャンプすると結界を縦に真っ直ぐ伸ばしたのだ。


結界はまるで刃のように鋭く伸び、次々に振り子のヒモを切断しながらステージのゴールである第2キューブ迄一直線に伸びていく。

“ガシャン”とキューブに結界の刃が突き刺さった瞬間次々に振り子が落下していく。

そして、西東がキューブの前に立った。


「すみません、ダンバルさん!約束があるんで此処で辞めてもいいですか?」


「言い訳ないでしょ!最後までやって貰いますよ!」


「なら、あとで文句言わないで下さいね?」


「え?」

西東の言葉にダンバルは嫌な予感しかしなかった。

そしてそれは現実になる。


西東はキューブの両サイドに巨大な結界を作りグリフォンの時と同じ方法を使いキューブごと粉砕したのだ。


その光景に観ていた全員は言葉を失った。

「ダンバルさん!僕、本当に時間がないんですよーー!このまま続けますか!」


ダンバルは泣きそうな顔をしながら続行を西東に伝える。


西東は其れから次々にダンバルのダンジョンを破壊しながら進んでいく。


そして最後の第5ステージ、ドラゴンの巣に差し掛かる。


流石の西東も次々に現れるドラゴンの前に苦戦するとダンバルは考えていたが西東は結界を繋ぎ合わせ天井まで伸ばすとドラゴン達は身動きが取れなくなり、アッサリとステージをクリアされる。


最後のキューブを破壊した西東の前にキューブから巨大なドラゴンが姿を現したのである。

「主が我の挑戦者か!我の名は……」

「ゴメン!急いでるから!ハアァァァ」


西東はドラゴンの開いた口の中に結界を作り更にその奥に結界を作りる。


ドラゴンの口の中で激しい爆発が起き更にドラゴンの体内にあるガス袋に引火しドラゴンが大爆発する。


ドラゴンの血を浴びた西東は真っ直ぐにフラグを手に取り其れをダンバルに見せる。

「約束だから帰りますよ」


ダンバルはただ頷き、西東の名は天界に知れ渡る事になるのだった。


いつも読んでいただきありがとうございます。


誤字や間違いなどあれば御連絡いただければ幸いです。


読んでいただき本当にありがとうございます。

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