世界一のスペシャル!
獄六も2話目です。
西東が獄ソースを飲み終わると直ぐに獄六が再会する。
西東は必死にサイコロを投げた。
『三』
西東は恐る恐るマス目に移動する。
そして西東に指示が表示される。
『甘い物をプレゼント。天界の神、神父様も大好物。歯が溶けそうになるスイーツ界のモンスター! 『グラブジャムン』を御持ちしました!』
「グラブジャムンって何?」
『知らない人も多いので説明致しましょう!』
ーーグラブジャムン。
インドの激甘スイーツ。
ミルクから作られた球体形のドーナツで、ギーで揚げたあとに特製の激甘シロップを染み込ませたインドからパキスタンにかけて愛されるソールスイーツ。
『世界一甘いスイーツ』と言われている。
『わかっていただけましたか?』
淡々と語るアナウンス。
「つまり、甘いスイーツって訳か?」
西東がそう言うとグラブジャムンを一口、食べてみる。
余りの甘さと口の中に広がるシロップのはまるで中から延々と染み出すのではないかと思うほど確りと漬け込まれていた。
「あ、甘過ぎる…… 」
西東は人生で此処まで甘いスイーツを口にしたことはなかった。
実際のグラブジャムンよりも遥かに甘く作られた其れは西東を更なる苦しみに誘い込んだのであった。
「水をくれないか、口の中が」
『さあ!次のプレイヤーさんどうぞ!』
西東の事を無視して更に獄六は続く。
「次は妾じゃな!ホリャ」
『四』
指示をみた閻魔天の顔をひきつらせた。
『世界一の食材を知っていますか?今回は下界のスウェーデンから持ってきました! 『シュールストレミング』バルト海のニシンを発酵させた世界一臭い缶詰を御持ちしました!』
指示には缶詰を3缶食べると書いてあった。
「……ヘルプじゃ!」
閻魔天がそう言うと直ぐにアナウンスと音楽が流れる。
『さあ!誰をヘルプで呼びますか!』
ドラムミュージックが鳴り響く。
「すまない…… コガノエお前の犠牲は忘れぬぞ!」
そう言うとコガノエが椅子に拘束された状態で転送されてくる。
「な!なあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!閻魔様!」
コガノエの周りにカーテンが現れる。
そしてカーテン越しにコガノエの口に缶詰が詰め込まれていく。
「ぬあぁぁぁぁぁぁ!」
余りに悲惨な光景に西東は閻魔天の方をみる。
閻魔天すら、この状況を予期していなかったのだろう。
西東の目を見て直ぐに目を背けた。
『さあ!次にいきましょう!』
西東がサイコロを振る。
『二』
『おめでとうございます!スペシャルコスチュームマスに止まりました!』
西東の周りにカーテンが現れる。
そしてカーテンがなくなると西東は全身サボテンスーツに包まれていた。
「ぷっ、アハハハ!御兄さん其れは反則だよ」
クルノが腹を抱え笑う。
西東は自分の姿を確認すると震えた。
しかし、更に獄六は進み。
閻魔天がサイコロを振る。
次のマスに止まる。
『おめでとうございます!スペシャルお仕置きマスに止まりました!』
そう言いと閻魔天の前に『鉄の処女』が姿を現した。
「な、なんじゃ!此れ」
アイアンメイデンを見た閻魔天が凍りつく。
『さぁ!レッツスペシャルお仕置きタイム!』
さあ!スペシャルお仕置きタイム!次回はどうなるか楽しみです




