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二人の距離はどのくらい?

今回は短めです(о´∀`о)

「ふぅ、やっとついた」


西東とアコは長い時間を掛けてやっと自分達の住む街に帰ってきた。


実際、バスと電車を乗り継ぎ終電ギリギリセーフといった具合であった。


「なんとか帰ってこれたな」


「私は別に泊まり掛けでも良かったんだぞ!西東は無理をし過ぎだ」


アコは、何故か凄く怒っているのがよくわかる。


「アコ、怒っている?」


「怒ってない!」


「怒っているよね?」


「知らないわよ、西東のバカァ…… 」


「ごめんよ、でも、またアコとこうして話せるのが嬉しくてさ」


西東が自然と笑みをアコに向けるとアコは黙ったまま下を向いていた。

あえて、言わなかったがアコは耳まで真っ赤であった。


今回の騒ぎで疲れてるんだよな、アコのヤツ顔も真っ赤にしてるし…… まさか!


「アコ!熱でもあるのか?」


その一言がいけなかったのだろうか……


「西東の 朴念仁ぼくねんじんーー!」


アコの強烈なストレートが西東の横っ腹に炸裂し西東は気を失ってしまった。


西東が目を覚ますとそこはバス停のベンチであった。


「まったく、女の子の一撃で気絶とか格好悪いわよ?」


目を瞑ったまま膝枕をされる西東。


「うん、でも久々に生きたまま、目を覚ましたよ、何回復活出来ても、やっぱり普通には敵わないな」


そう西東がいった瞬間、額に水滴が当たる。


西東が目を開くとアコが泣いていた。

焦る西東に優しく微笑むとアコはただ呟いた、西東へ呟いたのか、それとも只の一人言なのかわからなかった。


「私は…… 西東が不死身で良かった…… 死なないで良かったって、本当に心配したんだから……」


「アコ、ありがとう……なんか照れるな」


二人の距離が縮まり始める。


西東はそっとアコの頬に優しく手をあてる。

アコはそれを受け入れているかの様に目を瞑った。


二人の距離は既に殆んど無く、互いに答えは出ていた。


周りに人の姿は殆んどない深夜の駅前。


ぐうぅぅぅ~!


え?


「ひょえ!」


アコの素敵なお腹の虫が音楽を奏でた。


「アハハ。アコ、流石にこのタイミングか、裏切らないな」


腹を抱えて笑う西東。


「違うよ!むしろお腹の虫に裏切られたのよ!」


西東は立ち上がると、少し恥ずかしそうに、あたふたするアコの頭を近づけて、おでこ にキスをした。


「な!サ、西東!」


「さあ、牛丼屋にご飯食べに行こうか、アコ」


「あ、西東話がまだ」


「アコ?行かないならそのまま帰るぞ」


「いく!牛丼屋に私もいくってば」


西東とアコの距離が少し縮まりだした。

それと同時に二人は、互いの気持ちを知ってしまったのであった。

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