救出に向けて!
拐われたのは!主人公
ケルルロッテとアコが天界に到着すると直ぐに神父の部屋に通された。
神父は険しい顔を浮かべ、只黙っていた。
「神父様、発言を御許しください」
アコがそう言うと神父が静かに頷いた。
「神父様、西東 大輝が拐われました。居場所が分からなくて困っているのです!どうか力を貸してください!」
「ハァ、参りましたね、実は地獄の閻魔さん からも連絡があり、どうやら地獄の囚人が4名脱獄したようなのです」
「地獄の囚人が!」
ケルルロッテが声をあげる。
「はい…… 地獄の管理者である鬼でありながら、罪を犯した者達です。何とか下界の日本エリアから外に出れないようにエリアを結界で覆いましたが、いつまで持つかわかりません」
「つまり、西東がまだ日本エリアにいるんですね!神父様」
「居ます、しかし西東さんを捜すことを正式に許可するわけにはいかないのです」
神父の言葉にアコが激怒した。
「何故です!神父様もよく知る西東なんですよ!」
「それでも正式に許可は出来ません!」
「神父様のわからず屋!」
そう言うとアコは部屋の外に出ていく。
後を追おうとするケルルロッテを神父が呼び止めた。
「ケルルロッテ、此れを持っていきなさい」
ケルルロッテに渡されたのは小さな方位磁石だった。
「神父様、これは?」
「其れは捜したい天界人が要るときに使うモノです。貴方には、まだ他の天界人を鬼から守る任務がありますからね。自由に柄って下さい。誰でも調べられますからね」
ケルルロッテは、神父に頭を下げた。
「もしかしたら、間違えて西東様を見つけてしまうかも知れませんよ?」
「間違いは誰にでもありますから。其れに間違いなら、お咎めは無しです」
直ぐにケルルロッテはアコを連れて下界に戻った。
神父の言わんとする事は、「間違いならば西東を見つけても構わない」つまりは正式には許可しないが捜しても構わないと言う事だった。
其れを理解しケルルロッテは直ぐに方位磁石に西東の名前を打ち込こんだのだった。
そして、直ぐにケルルロッテが地図を広げ向きや方角を照らし合わせていく。
地図には潰れた遊園地のが記されていた。
ケルルロッテとアコが準備を整えて玄関を出ると、外に四人組が立っていた。
「神父様からケルルロッテ様を助けるように言われ参りました」
「我等、四人の同行を許可していただきたい」
そこには、天鬼ランクの者達が四人立っていた。
一人目。
天鬼の中。
男。
名、サザナミ=ソウヤ
二人目。
同じく天鬼の中。
女。
名、ヒサギ=ミヤコ
三人目。
同じく天鬼の中。
男。
名、カラマ=クレメリオ
四人目。
天鬼の上
女。
名、クーウェン=ミーヤン
クーウェン=ミーヤンが今回の四人部隊の隊長になる。
ケルルロッテは、悩む事無く彼等の申し入れを承った。
そして、6人で西東が待つであろう、廃墟の遊園地に向かうのであった。
まるで戦隊モノです。
しかし、戦隊モノは1対5がセオリーですが?勝てるのでしょうか?




