2/3
大嫌いな白。
白はいつも、僕を慰めてくれる。
黒に嫌なことを言われても、
「大丈夫」や「君が消えて喜ぶ人なんて居ない。」
と言って。
でも、白の言うことは、事実じゃない。
僕が、違っていて欲しいと思うことばかりを言ってくる。
そう、白は僕が、違っていて欲しいと思うことや
僕が、正しいと思うことだけを、
ただただ繰り返し言うだけ。
だから、僕は白が大嫌い。
ある日僕は、狂いはじめた。
まず、黒に言われるまま、学校に行くのをやめた。
そして夜、「お前は、必要じゃない。」「死ね。」「消えろ。」
と黒に言われる。いつも以上に耳を塞いでも、
何をしてもダメだった。
そして、そのあと白がすぐにこう言い出す。
「そんなことない!」「僕は、生きていていいんだ!!」「君は、とても必要だ」
と、僕は混乱する。
いつもより白と黒が、激しくなったから。
もう、どっちもそうで、そうじゃない。
もう僕は、僕じゃない。
もう人生なんて、いらない。
僕には、生きる価値が存在しないと。
そして、僕は、黒にのまれ、
自ら進んで、自殺をした。




