第1話 あどけない2人の儚い約束
−2008年10月−
主人公「宮城大栄亅
15才の少年、中学3年生
修学旅行初日の夕方、ホテル内のロビー。
販売機の前で何やら困ってる少女を見かけ話しかける大栄。
少女は販売機の下に小銭を落として困ってるらしく、大栄は販売機の下に手を伸ばし小銭を取って少女に渡す。
少女は大栄にお礼を言い、
20分程ホテルのロビーの椅子に座り雑談。
大栄は沖縄から来た事や沖縄の色んな事を少女に話した。
少女も15歳の中学3年生
「鈴木愛音亅
東北から来てる同じく修学旅行生。
少し雑談した後、点呼の時間があると2人は解散。
それからお互い帰省日まで、
お互いの学校がホテルに戻った後は点呼の時間までロビーで雑談。
そして修学旅行最終日、
まだお互い携帯も持ってなく連絡先も交換せずに
"また会えるといいね"
と、一言残しさよならする。
それから時が経ち2020年10月
コロナ禍の沖縄、大栄はもう27歳。
大栄は急遽仕事の都合で12年ぶりに思い出の地を訪れる。
宿泊先のホテルもあの頃と同じ。
あの頃の販売機もある。
大栄は懐かしみながらあの頃座ってたロビーの椅子に座り少しくつろいだ後、
部屋に戻ろうとエレベーターに乗る。
エレベーターを降り部屋へ向かう途中、
非常階段を屋上へ向け上がっていく大きな足音が聞こえる。
時間は22時を回っていた。
大栄は足音が気になり、
非常階段へのドアを開け足音を追う。
屋上に着くとその先には若い女性が柵から身を乗り出していた。
「ちょっと待ってください!!亅
女性に全速力で駆け寄り腕を掴もうとした拍子に大栄は屋上から落ちる。
"あれ?"
"今、、腕掴んだはずなのにすり抜けた、、?"
目が覚めると大栄はロビーの先程の椅子に。
"何だ今の夢、、疲れてんのかな俺、、"
そう思いながら大栄が部屋に戻ろうと
ホテルの柱にあるデジタル時計に目をやると
"2010年10月8日 22時8分"
「、、、は?亅
思わず声が出る大栄。
大栄は動揺しながらホテルの係員に尋ねた。
「すみません、、あちらのデジタル時計って、、電池切れかなんかですか、、?亅
"壊れてると言ってくれ、、、!"
そんな大栄の気持ちとは裏腹に
「いえ、あちらコード式の時計なので電池切れても無いです、ちゃんと作動してますよ亅
と、係員は告げた。
"何なんだ一体、、何が起こってる、、"
そう思うと同時に自分が落ちた場所が気になり恐怖でガタガタ震える足でホテルの外へ。
落ちたはずの場所には何の形跡もない。
混乱する頭を落ち着かせようとタバコに火をつけて一服。
屋上を見上げながら吹いた煙が
ぼんやりと文字になってゆく。
"ま、、あ、、と、い、、ね"
ぼんやり浮かぶよく分からい配列の文字。
大栄は文字を見て口ずさむ。
「あいね、、亅
口ずさんだと同時に大栄は一気に血の気が引く感覚に襲われた。
屋上の柵から身を乗り出してた女性の
雰囲気と面影が
愛音と重なる、、、。




