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神の領域の鑑定スキルを得た俺は、関わったすべての人を幸せにするつもりが、なぜか最狂のハーレムを作り上げてしまう  作者: 爆進王


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第24話 侯爵家を追放された元お嬢様

投稿順を間違えました。


一旦削除して、お昼に第23話を投稿しました。


もう一度、第24話を投稿します。申し訳ありませんでした。

 グレースさんは『フラフラ』になりながら、歩いて帰っていった。頭の中はエロで一杯なのだろう。お気持ち…痛いほどわかります。




 日が陰って暗くなってきたので、俺も店じまいして、足早に宿へ帰る。




 宿に着くとアレグリアが既に帰って来ていた。





「…お客さん、来た?」





 心配そうに聞いてきた。開店以来、お客さんが一人も来ていない事を、アレグリアは知っている。




 俺はポケットから1万エン金貨を取り出して、アレグリアに見せた。





「お客さん、来たの!!やったじゃない!!」





 アレグリアはまるで自分の事の様に喜んでくれた。




 俺は少し照れながら『まあ、お客さんと言っても、商業ギルドで会った、受付のお姉さんだけどね』と言う。




 しかし、アレグリアは『お金を払って相談をしてくれたんでしょう?それだけハヤトの事を評価してくれているって事じゃない!!自信を持ってもいいと思うよ』と言って、俺の手を握り、満面の笑顔になる。そしてそのままジュリアさんのところまで行き、相談の依頼者が来た事を、嬉しそうに話してくれた。





「ハヤト君、おめでとう!!」





 ジュリアさんも俺の手を取って、三人で一緒に喜びを分かち合った。








 翌日、店を開店したものの、お客さんは一人も来ない。





(まあ…分かっていたけどね…)





 特にショックなどは無く、椅子に座って、道行く人の中に料理の才能がある人がいないか捜す。今までに3000人程鑑定しただろうか、なかなか料理の値が高い人が見つからない。あと、鑑定した結果を見て思ったんだが、創造神様の言っていた事は本当で、人はそれぞれ光る才能を持っていた。ただし…その才能を生かしていると思える人がいない事に心が痛んだ…。




 俺は道行く人を鑑定し、料理の才能が無い人の鑑定結果は破棄していった。




 道を歩いている見知らぬ商人に『あなたには商人の才能は有りません。今すぐ廃業して違う道を捜すべきだ」とは言えるわけがない。だから鑑定結果は破棄をする…しかないのだ。




 色々と思うところはあるが、気を取り直して鑑定を続けた。




 






 そして…やっと見つけた…。道の隅を無表情で歩く金髪の美少女。彼女の料理の数値は79とかなり高い。成人したばかりの15歳という年齢を考えても、まだまだ成長が見込めるだろう。




 しかし彼女には、もはや感情が無く、死に場所を捜しているようだった。実際、この道の先には大きな川が流れている。彼女はその川に身を投げるために歩いているのだ。




 俺は料理の才能とは関係なく、彼女を助けたいと思った。





(あの絶望と孤独…そして未来に一切の希望が見えないという感情…前世で死ぬ直前の俺と瓜二つじゃないか…)





 俺は居ても立っても居られず、彼女に声をかける。道で女の子に声をかける事なんか初めてだが、彼女を助けたい一心で自然と体が動いた。





「お嬢さん、俺はここで人生相談所を開設しているハヤトと言います。もし良かったら、相談していきませんか?きっと良い事が起こると思いますよ」




「……………」





 女の子は無言で看板を見て『私には1万エンというお金は…もうありません。私には…もう…なにも残ってはいないのです』と、無表情で力無く答える。




「お金は後払いで結構ですよ。俺の話を聞いてから判断しませんか?川に身を投げるなんて事は…」




「!?」





 いきなり心で思っている事を言われて驚く少女。





「さあ、さあ。ここに座って。話はそれから!!」





 強引に彼女を座らせ話を始める。





 リスグラシュー 15歳 身長153㎝ 体重39㎏ B76 W55 H78 処女




 戦闘 002 革新 082 内政 061




 謀略 067 魔法 000 家事 082




 料理 079 生産 062 性欲 031




 思想 071 建築 011 魅力 067




 外交 075 交渉 059 信用 094




 採掘 005 弁舌 088 研究 078




 狩猟 003 解体 071 忍耐 055





 鑑定結果の一部だ。いつもの通り、膨大な情報が俺の頭の中に流れ込んできた。




 彼女はかなり戸惑っていたので、まず自己紹介から始める。





「さっきも言いましたけど、僕の名前はハヤト。ここで人生相談所を開設しています。でも、全く人気が無く、お客さんは君で二人目です。あはははっ」





 俺は彼女の緊張を和らげようと、冗談と笑いを入れて自己紹介をした。





「わ、わたしはリスグラシュー・ド・アング…い、いえ…リスグラシューと申します」





 彼女はうつ向きながらも、俺に自己紹介をしてくれた。





「あなたの元の名前は、リスグラシュー・ド・アングラード様。アングラード侯爵家の…元ご令嬢。今は侯爵家を追放され、ただのリスグラシューさんですね」




「な、なぜ…」





 彼女は顔を上げ、驚きの表情をして俺を見たのだった。








【アレグリア視点】




(ふふふっ!!ハヤトの人生相談所にお客さんが来た!!嬉しい…自分の事の様に嬉しい!!)





 私は無意識のうちに笑顔になってしまう。





(ギルドで知り合った受付のお姉さんと言ってたけど、一万エンを支払ってまで相談してくれたって事は、きっとハヤトを評価してくれているはず…。でも本当は一万エンでも安すぎなんだけどね)





 私はハヤトが正当な評価をされて欲しいと思っている。鑑定スキルを持っているのよ。一万エンなんて格安中の格安よ!!





(でも、ハヤトは嬉しそうだったし、今はこれで良しとしましょう)





 私はそう思ってお母さんのところに行って、三人で喜びを分かち合った。





【リスグラシュー視点】




(…もう………なにもかもが、信じられない。この先には大きな川が流れている。橋から飛び込めば…楽になれる)





 私は自分の甘さを痛感しながら、死に場所を求めてさまよっている。もうお金もない。今日は朝から、なにも食べてはいない。とにかく楽になりたい…それだけしか考えられない。





「みんな、幸せそう…」





 誰にも聞こえない声で呟く。




 私は道行く人達が、全員幸せそうに見える。実際には人に言えない悩みや苦しみがあるのだろうが、幸せに見えてしまう。そしてさらに自分が辛く、惨めな気持ちになる。ずっとそのループが続いている。




 もうすぐ川が見える…そう思った時『お嬢さん、俺はここで人生相談所を開設しているハヤトと言います。もし良かったら、相談していきませんか?きっと良い事が起こると思いますよ』と、一人の少年が私に声をかけてきた。




 彼の目を見た時、その透き通った瞳の中に吸い込まれてしまうような感覚がした。




 私は無意識のうちに『助けて…死にたくないの!!』と、この少年に対して、一縷の望みを託して、心の中で叫ぶ。




 そう…私はこの出会いが、この先、生きる勇気と希望を与えてくれることになる『運命の出会い』になるという事を、まだ知らずにいたのでした。

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