4月前半
普通の高校に通う、成績も普通の高校2年生の佐藤悠真は新学期を迎え、高校に行く。
幼馴染の玲奈や担任の柏木先生と再会を果たし、高校の授業を受けるが...
友達の山田啓介が昼食中に言ってきた言葉は何かがおかしかった...
やっと高校2年生が始まり、高校に行く。
高校の雰囲気は変わっておらず、騒がしい声が廊下で鳴り響くだけだ。
教室に入ろうとした時、後ろから誰かに声をかけられる。
「悠真~!」
後ろを振り返ると幼馴染の藤宮玲奈がいた。
「クラスはあそこなの!? え~!? 私と同じじゃん!」
明るい彼女を見て言う。
「そ、そうだよ...! あそこのクラス...」
彼女はクスッと笑いながら言う。
「相変わらず悠真は暗いな~ もっと明るくいこうよ~!」
背中を軽く叩かれる。
「そういうことで~!」
彼女はクラスに向かって走って行く。
そこで廊下の向こうから柏木先生がやって来る。
「藤宮! 廊下を走るな!」
彼女は振り返って大声で言う。
「あ! 柏木先生! ごめんなさい~!」
そうして昼食の時間となる。
友達と一緒に席に座り食べながら話していると友達の山田啓介が後ろから話しかけてくる。
「おい! 悠真!」
後ろを振り返ると啓介がいた。
「今日の朝さ~ 知らない16歳くらいの黒いフード付きの洋服を着てる女の子に声をかけられてさ~ なんか意味深なこと言われたんだよね~www」
不思議に思いながら言う。
「知らない16歳くらいの黒いフード付きの洋服を着てる女の子...? 意味深なことってなんだよ?」
好奇心で尋ねる。
「なんか明日に君は死ぬ的なことを言われてさ~ 意味わかんないだけど俺は無視して学校に行ったよ。」
一瞬、背筋が凍った気がしたが、気にせず無理に笑う。
「は、ははは...! なんだよそいつ... 変なこと言うやつだな~!」
啓介は笑いながら言う。
「そうだよな! 予言なんか俺、信じねえし! そういうことでじゃあな~!」
啓介は自分の席に戻っていく。
そして授業が終わり、家に帰る途中に玲奈が話しかけてくる。
「悠真! 山田君の話... 聞いた...?」
いつもの玲奈とは違う様子で尋ねてくる。
「ああ... 啓介が明日死ぬって話...? そんなのいたずらだろ...?」
玲奈は心配そうに言う。
「でも... なんか嫌な予感がするんだよね...」
笑いながら言う。
「大丈夫だよ~ 予言なんかこの世に存在しないって~」
玲奈は少し安心したように言う。
「うん... そうだよね... また明日ね!」
彼女は走り去って行った。
家に1人で帰っていくが、悠真も嫌な予感がしていた。
「あいつの言うこと... 本当だったら...」
悠真は少し不安になりながら家に帰っていくのだった...