ep22 1つの暴走
『戦いは終わった……。帰るって言いたいけど、全員動けねぇや。迎えにって、……聞いてるか?』
その声は、誰もいない部屋にこだましていた。
『どうする!? あたし独りじゃ、無理よ!』
「お願い、オレとツバサであいつを抑えておくから!」
『……分かった。絶対抑えててよね!』
ナインのスピード自慢の白虎が敵の横を通り抜け、幻獣の元へと急ぐ。それを追いかけようとする敵に、朱雀の装備である銃の弾がいくつか当たる。
『お前の敵はオレ等だ。来いよ』
青い機体と、黄色い機体が向かってくる。だが、
「ツバサ、オレ、武器持ってねぇんだけど……」
『……マジ? 入ってんだろ? 両足の外側に……え』
どう見ても、メテオの両足には繋ぎ目らしいものが見当たらない。
『マジか。しょうがねぇ。オレの使え』
「ありがと」
朱雀の足からナイフを取り出したその勢いで、相手に傷を付ける。両方が武器をもったのを見てか、敵も後ろに下がり武器を構えた。スペードをモチーフにした槍と、4つのハートからなる投擲武器と思われる武器だ。
(攻撃範囲的に不利だ。どうしよ?)
――ならば、有利になればいいではないか
声が聞こえたと同時にナイフが光に包まれた。光はそのまま伸び、剣を形作った。デザイン性なんて無い機械的な剣だ。そこまで見届けると、意識はフェードアウトしていくようにゆっくりと消えていった。
『アリス!? 止めろ! アリス!!』
意識が戻ったとき、朱雀に抑えられていて、構えていた剣は敵機のコックピットがあるであろうという場所に当たっている状態だった。見るも無残なまでに、機体は壊れていた。剣はカシャンと見た目より軽い音をたて、地面に横たわった。剣を形作ったときのように、光が再び刃を包んだ。
「オレ……は……?」
アリスの意識とシンクロするように、剣を包んでいた光はゆっくりと消えて元のナイフが現れた。
ご無沙汰です。生きてました。とある事からの疲れと思われるものにより、執筆がかなり遅れました。また、jukenとかいうものがあるようなので、しばらくの間休載させていただきます。必ず戻ってきますので、それまでお待ち下さい。ま、ひょっこりと顔を出す可能性がある……わけないか。行きたいところにいけそうにも無いので、そろそろ勉学に励むといたします。それでは。




