第1話 異世界
初めての投稿です。
稚拙な表現・文章はご容赦下さいね。
目を開けると青い空が広がっていた。
どこからか声が聞こえるが、はっきりと聞こえない。
さっき迄オレは街中にいたのに、背中の感触は草の上にいるようだ。
夢?にしては感触がリアル過ぎる。
一度整理してみよう。【成神 連】うん、自分の名前は覚えている。
20才、大学生。今日で二十歳となり、夜にサークルの仲間と飲みに行く予定だったハズ…。
そうだ! 一度帰宅する途中に暴走トラックに跳ねられ、吹っ飛んだ。空中で何かを掴んだ気がしたが、それ以後の記憶が無い。
「死んだのか?」
無意識に声が出たとき、さっきまではっきりと聞こえていなかった声が、近くから聞こえてきた。
「聞こえるかな?」
目線を右にずらすと、美少女がしゃがんでこちらを見ていた。
「どうやら聞こえているようだね」
「やっと魔素が安定してきたかな」
「生きてる?魔素?安定?この美少女は誰?ここはどこ?」
頭の中では、ハテナマークが一列に並んで答えを待っていた。
「落ち着いて聞いて欲しいケド、起き上がれるい?」
オレは上半身を起こすと、身体に異常が無いかを確認した。
「君は?」
「まずは自己紹介しよう、わたしはアウイラ、風の女神だよ」
「あっ、どうも、成神 連です」
「これから、レンと呼ぼう。苗字を持っているのは貴族だからね」
「さて、説明しよう。君は死んだ」
ハテナマークが二列に増えた。
「トラックに轢かれた事は覚えているかい」
「その際、移動中のわたしの足を掴まえた」
「焦ったわたしは、そのままこちらの世界に来てしまった訳だ」
「界渡りには、一度身体の構造を変えなけばならず、一度死んで再構築されたが正解かな?」
「こちらの世界では、魔素を取り込む必要があってね、身体を作り変えたのさ」
「では、女神様はオレを助けてくれたのですか?」
「まっ…まあそうだよ。そのまま死なす訳にはいかなかったからね…あはは…」
「これが異世界転生か。まさかオレが転生するとは…。偶然女神様が居てくれたから助かったのですね、ありがとうございます」
「あっ、あはは…あはは…はぁ」
「ゴメンなさい、ぶっちゃけます!本当はやらかした結果です。」
・・・・・
話しを聞くと、女神様の報告会議?の帰り、近道しようとして地球を通った時、偶然に足を掴まれた。
死後硬直で離れず、焦って連れて帰ってしまい、勝手に身体が作り変わったとのこと。
神様に、バレたら大目玉間違いなしの案件だとか…
初めてのケースなんで、どうして良いか分からず、目が覚めるのを待っていた。
とりあえず、身体や精神に異常が無い為、状況を説明していた。←いまここ
「残念女神?」
「なにおぅ!残念じゃないもん!!」
プンスカ女神様を見て、少し笑いながら「ありがとう」の言葉を口にすると、女神様は少し驚いて「ゴメンね」と返してくれた。
本来ならば、死んでたのに女神様のお陰で助かったのには変わりない。それを伝えると可愛い笑顔を見せてくれた。とても眩しいです。
この世界は剣と魔法の世界。王道ファンタジーの世界だった。界渡りの時に【言語理解】【鑑定】【アイテムボックス】のスキルを手に入れていた。
女神様から、お詫びに一つスキルをくれるというので「神様と同じ能力で!!」と言ったら却下されてしまった。まぁ、そうだよね~
代わりに近いスキルがあるらしく【極み】のスキルをいただいた。
経験で得られるスキルの理解度が早く、直ぐに使いこなせるとか…まぁ、使ってみたら分かるかな?
この草原は比較的に安全みたい。2〜3日歩くと街があるそうだ。それまで案内やこの世界の知識を教えてくれるガイドを付けてくれるんだって。
女神様優しい〜〜〜と思ったら、口止め料込みだってさ。神様にバレない様に界渡りを内緒にして欲しいだとかなんとか… やっぱり残念女神様w
ガイドをしてくれるピクシーは、風の妖精で大きさは小鳥ぐらい。
名前は無いので、【シル】と呼ばせてもらったよ。
名付けすると従属してしまう為、愛称で呼ばせてもらった感じかな?名前が無いと不便だしね〜。
相手に従属意思がないと、名前を付けても契約されないから、大丈夫なんだって。知らない事が一杯ありそうですな〜
女神様に別れとお礼を告げて、シルと共に街へ向かった。歩きながら、この世界の事を教えてもらおう。
この大陸は、5つの国に別れて統治されていて、中央には王様のいる王都。他は東西南北それぞれ侯爵が統治。
貴族は、男爵・子爵・伯爵・侯爵・公爵の順で公爵は王族関係者。他に準男爵・騎士爵や名誉爵は一代限り、辺境伯は伯爵と同じ。
通貨は鉄貨(100円)・銅貨(千円)・銀貨(1万円)・金貨(10万円)・白金貨(100万円)てとこ。
偽造は重罪なんだって。
身分証は紋章または、ギルド証が一般で、身分証が無いと通行の度にお金がかかる。
街に着いたらギルドに入らなきゃね。
スキルは条件次第でゲット出来るらしい。
魔法があるから是非使ってみたい。
全員に魔力があるから使えるケド、相性があるみたいだね〜。
魔法は火・水・風・土・光・闇・無が基本属性で、複合属性もあるらしい。下級・中級・上級・特級があるけど、特級は何人も集まらないと魔力が足りなく、コスパ悪そうw
それぞれ相性があるけど、強ければ関係無し!
相性を気にするのは、上級からみたい。
シルは物知りで助かります!
そろそろ日が暮れてきたので、野営の準備をしようとしたところ、シルからアイテムボックスを見てと言われた。
なんと、野営セットや銀貨が入っていた。
女神様が用意してくれたんだって。
女神様ありがとう。残念女神様と言ってゴメンなさい。
テント・結界石・調理器具・ナイフ・干し肉・塩が入ってた。とっても、助かります。
川沿いからちょっと離れた平坦な場所にテントを張り、結界石をセットしたら準備OK!
川の水を煮沸して確保したら、干し肉を食べてひと休み。シルと今後の確認をしましょうかね〜。
「シル、明日も街に向かって歩くで良い?」
「明日はちょっと寄り道しますよ〜」
「途中に初心者向けダンジョンがありますので、よって行きましょう」
「ダンジョン!あるの!!いくいく!!!」
「このダンジョンは耐性をゲットしやすいので、初心者は必須ですよ」
「耐性ゲットできるの?でも、戦闘はどうしようかね?」
「この後、魔力操作を覚えましょう。覚えれば、魔法が使えますよ」
「ホント!やるやる!!どうすれば良い?」
「先ずは魔力を感じられますか?」
「前の世界では、魔力がないから判らないな〜」
「では、魔力を流してみますから、判ったら教えて下さい」
そう言って、シルは右手に自分の両手を当てて、魔力を流し始めた。
すると、何かが手を伝って行くのが感じられ、それをシルに伝えた。
「えっ!もう感じられたんですか?」
「では、その魔力をおヘソ辺りまで動かして見て下さい」
感じた魔力は細い糸の様で、血液が流れるイメージで移動させてみた。
すると、おヘソ近くに差し掛かった時、より大きな魔力に吸収された。
「それが、レンの持っている魔力ですよ」
「今度はそこから手のひらに魔力を動かしてみましょう」
先程の様に細い糸のを這わせ、手のひらまで繋げて行く。
「出来ましたか。それが魔力経路です。次に左手、両足、最後は身体全体に経路を作りましょう」
オレは坐禅を意識し、身体中に魔力を這わせて行く。
「では、手のひらに魔力溜まりを作ってみましょう」
手のひらにピンポン玉を出すイメージで良いかな?
「コレで良い?」
「はぁ、なんでもう出来るんですか。良いですよ、そのまま維持出来ますか?」
約2分程維持した所で、声が掛かった。
「保持も出来ていますね、ではその魔力の塊を前方の岩に当てられますか?」
オレは、心の中で(か◯はめ波〜)と叫び、岩に向かってピンポン玉を押し出した。
すると一直線に岩にぶつかり、ピンポン玉が弾け飛んだ。
「できちゃいましたね、ホントは数日かかるはずなのに…」
「そうなの?教え方が良いのでは?」
「魔力を感じるのは簡単ですか、移動させるイメージがし難く、ましてや飛ばすまで直ぐには出来ないもんですよ〜」
少し呆れた表情で、シルは遠くを見ていた。
「これで魔物と戦えるの?」
「そのままでは、戦えません。更に属性を付与したものが魔法と呼ばれています」
「なる程ね〜、火の属性を付与するとファイヤーボールになるんだね」
「そうですよ、よく判りましたね。ここは森の中ですので、ファイヤーボールは危険ですが」
「水なら良いかな?水のボールをイメージしてっと。」
「ウォーターボール」
さっきの岩に飛ばしたら、岩が割れた。
「おっ!威力が上がった」
「えっ?威力が変。どれだけ魔力を込めたんですか」
「んっ?さっきと同じだけど…」
シル曰く、ウォーターボールの威力は中級に届きそうな威力だそうだ。
ちなみに、ステータスを確認すると、【魔力感知】【魔力操作】【水魔法1】が追加されていた。
更に、通常ステータスは高位の鑑定か、神殿の宝珠でしか確認出来ないそうだ。内緒にせねば。
「とことん規格外ですね~」と、遠くを見てたシルに言われた。解せぬ。
その後、【火魔法1】【風魔法1】【土魔法1】【光魔法1】【闇魔法1】を生やした所で、シルから"スン"と聞こえ目のハイライトが消えていた。
翌日、訓練として教えてもらった魔力循環を意識しながらダンジョンへ向かった。
魔法の精度とスピードが上がるらしい。
魔力を複数箇所から出したり、形状を変える応用も教えて貰った。今度やってみよう。
暫く歩くとダンジョンが見えた。
地下5階の初級ダンジョンで、1階が麻痺・2階が毒・3階が混乱・4階が魅了・5階が盲目の耐性がゲット出来るらしい。デバフを受けても直ぐに解除される為、初心者でも安心らしい。
潜ってみると、早速魔物が現れた。
「白いカエル?」鑑定で見てみると〈麻痺ガエル〉と出た。「デバフの効果そのまんまかい!」とツッコんだが返しは無かった。
先ずは攻撃を受けてみる。ビリッとしたが動けなく程では無かった。ステータスを見ると【麻痺耐性1】ゲット。このダンジョンでは、耐性を3まで上げられると聞いた。このまま攻撃を受けてみよう。
10回程攻撃を受けたが、途中からビリッと感じなくなったので、カエルを倒しステータスチェック!
「ん?おかしいな、【麻痺耐性10】になってる」
「うそっ、そんなことはありません。ここではがんばっも3までしか取れないハズ」
「……10ですね。……もうレンだからで良いです」
多分【極み】の効果だろうと結論付けて、2階へ進む。
2階は〈毒ガエル〉。緑色のカエルで、舌を伸ばし攻撃してきた。舌に毒があり、約10秒に1のHPが減る感じ。15〜20秒で毒は消えていた。
これも7回目の攻撃で毒を感じなくなった。【毒耐性10】ゲット!!
遠くを見るシルを連れて、5階までクリア。
魔物は全てカエルだったよ。
5階の奥には宝箱があり、銅貨5枚が入っていた。
最後の【盲目耐性10】をゲットした時、スキルに変化があった。それぞれの耐性が無くなり、【状態異常無効】に変わっていた。
シルに聞くと、スキルは条件が揃うと統合されランクアップするそうだ。
「このダンジョンでランクアップは初めてですけどね」と呆れられてしまった。




