2・とある真夏の無茶ぶりと。
はあ? 「イギリス式のギャグ」ぅ!?
お前、いきなり無茶ぶりだな!
いや、確かに俺言ったよ!
「俺とお前、笑いのセンスあると思うから漫才コンビ組もうぜ!」って!
「一年後にテレビ出演目指そうぜ!」とか確かに俺も相当の無茶ぶりしたよ!
でもだからって「試験として『イギリス式のギャグ』言えたらコンビ組んでやる」って! 何その意味分かんない上から目線! 上からナナメ45度のすんげえ無茶ぶり!!
ええ? 「言えなきゃコンビ組んでやんない」!?
わ、分かったよ! やりゃあいいんだろ、やりゃあ!
え、ええっと……
「お、俺昨日テストの勉強、一夜漬けでしたんだけどさ!
それが『アフタヌーンティータイム』になっちゃって参ったよー!
そ、そのココロは……
『勉強した内容が、スコーンと頭から抜けちゃったー』とか……
…………ど、どう?」
* * *
コンビ結成を持ちかけられた男子生徒は、ぶるっと肩を震わせた。
「おー寒さむ……。
いや助かった! いい暑気払いになったわ!
ここ数日、ウチのクラスエアコン壊れてるからなー! おかげで涼めたわ! ありがとな!」
あっさりお礼を言った後、彼は自分の席へとさっさと戻っていった。
自称「笑いのセンスのある」男子生徒は、呆然とその背中を見送った。
「……え? 何? そゆこと??
ってオイ! 何だよこのオチあんまりだろーっっ!!?」
ちなみにこの数年後、「コンビ結成を持ちかけられた」方の男子は「毒舌芸人※イケメン☆」としてテレビデビューすることになる……。




