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第13話 勧誘

 次に不死長老は騎士へ会いに向かう。和夜が退院した数日後に騎士と2人でご飯でも食べに行こうとしていた所に現れた。

「君が伸郎くんに引けを取らない強さを持つと噂の怪力イケメン騎士くんかね?。隣に居る子は伸郎くんの妹、和夜くんかな」

「誰?」

騎士が言った。

「近くに美味しい喫茶店がある。今の時間なら人も少ないし、そこで話をしよう。奢るよ」

2人は不死長老を警戒しながら付いて行った。レストランの席に着くと和夜が気が付き言った。

「あっ、皆の水、持って来ますね」

「俺が行くよ」

「すまないねぇ」

ほんの少しの間、騎士が席を離れセルフサービスの水を取りに行った。1分にも満たない時間だがトラブルが起きた。店に勢いよく入った男がどこで手に入れたのか分からないビリビリと変な音がする銃を持っていた。

「おい!この銃で撃たれたくなければ金を出せ!」

男はレジの店員に銃を向けて言った。そして、店内を見回し和夜を見つけ近寄った。

「そこの弱っちそうな女、こっちに来い」

「えっ?」

「止めろ」

と言い騎士は接近しようとしたが

「もし近づいたら女を撃つ」

と言われ攻撃が出来ない、近づけない状況になった。また俺は大事な人を守れないのかと悔しく、どうにか出来ないかと焦る。不死長老は男に声を掛けた。

「人質が欲しいのか?だったら若いお嬢さんじゃなくて私にしなさい」

「うるせー、お前みたいな爺さんを人質にしてもしょうがないんだよ。後この銃はただの銃とは違う。当たると一気に電気が走る。普通の銃よりぜってー痛ぇ。撃たれたくなければ大人しくしろ」

男は苛立ちながら不死長老へ銃を向けた。すると、和夜が男と不死長老の間に立ち言った。

「その銃が本物かは分からないけど私以外の人には向けないで下さい」

「勝手に動くんじゃねぇ。後、これは本物だ」

そう言い男は銃を持つ手に力を込める。

「特別に電気の出力を死なない程度に調整してやった。俺は体から電気を出すことが出来る。特に銃とは相性が良いみたいでな。俺の電気を銃に集めることが出来る。今、本物だと証明してやる」

と言い男が引き金を引く前に和夜は両手を前に出した。そして右手を上、左手を下に動かす。時計で言うと右手を3時の方向から10時へ、左手を9時の方向から4時の方向へ反時計回りに回した。

「無敵返し」

と和夜が言った瞬間に男は和夜を目掛けて銃を撃っていた。しかし、和夜へ向かった電気交じりの玉は男へ跳ね返った。すると、男は悲鳴をあげ電気の痛みに耐えられず気絶した。直ぐに救急車が呼ばれ搬送された。

「助かったー」

と言うと和夜は足の力が抜け床に座り込んだ。周りの人は和夜が男を倒したシーンを見て唖然としていたが命が救われて歓喜した。不死長老は和夜の手を握り目を見開き

「和夜くんもこんな素晴らしい強さを持っていたとは知らなかった!是非、騎士くんと一緒にリーダーの補佐役としてうちに入って欲しい!それにしても惚れ惚れする強さ。わしを守ってくれる背中。昔いじめられっ子だったわしを助けてくれた婆さんを思い出すわい」

「え?」

「和夜ちゃんに触らないで」

と言い騎士は顔に「お触り厳禁」と顔に出てきそうな圧で不死長老が掴んだ和夜の手を引き剝がす。すると、不死長老は和夜へ謝罪した。

「すまない!強さに感動してとはいえ!こんな爺さんに掴まれて嫌だったろうに」

「ああ、いえ」


 3人が席に着いたら不死長老は伸郎の時と同じように話をした。怪化薬打倒委員会に入ってほしいことだ。騎士は和夜達が漫画世界に来たことや本当の年齢などは知らないので気を付けて話をした。伸郎の補佐役、いわゆる組織の幹部ナンバー2と3のポジションになって欲しいことのお願いをした。ちなみに和夜は伸郎から組織の勧誘が来たと軽く話は聞いていたのである程度は知っていたが騎士が居たので初めて聞いたように振舞っていた。だが、自分も勧誘されると思わなかったため心の中で興奮をしていた。バトル漫画を好きな自分が憧れの奥義を使えるようになり強いと認められヒーローみたいな組織に勧誘されたからである。そのため答えは

「敵の攻撃を跳ね返すことしか出来ませんが、それでも良ければ、私で良ければ是非」

だった。騎士は和夜に危険な組織に入って欲しくないないので動揺し

「危ないよ・・・」

「まぁ、危ないけど私は大丈夫だよ。さっきみたいに倒すことは出来るから」

「・・・本当に入るの?」

「うん」

自信満々に答える和夜の言葉に不死長老は笑顔で頷いていた。

「和夜ちゃんに危険な奴が近づいたら困るので、和夜ちゃんを守るために俺も入ります」

と騎士も入ることを伝えた。和夜は理由に驚き

「皆を守るんじゃないの!?」

と言った。騎士の発言に不死長老は笑いながら

「騎士くんが和夜くんとずっとくっ付いている話も聞いておる。是非、2人はペアで活動して貰いたい」

と言った。騎士はペアで動けることに安堵した。


 3人はレストランを出て別れた。騎士は和夜を家まで送った。不死長老も自宅へ向かっていたがランニング中の伸郎に会い先程までの出来事の話をした。

「和夜も入るのか!?」

「婆さんを思い出す。惚れ惚れする強さだったわい。マンくんから話は少し聞いていたが、あれ程までの奥義とはのぉ」

「危険な目に合わせたくないんだが・・・」

「伸郎くんが娘を心配する気持ちは分かるが伸郎くん達のためにもマンくんには勧誘した方が良いと言われておっての。それになにより、本人がやる気満々だったしなぁ。初めて見るタイプの戦い方だった。残念ながら組織にあれほどの人材はいない。伸郎くん、騎士くん、和夜くんの3人程は」

と言いながら携帯に保存したある映像を伸郎に見せた。その映像はレストランの防犯カメラの映像で和夜が銃を持った男を倒すシーンだった。不死長老は店員にお願いをして貰って来たのだ。伸郎は想像以上の奥義の迫力に

「スゲー」

としか言えなかった。不死長老は伸郎を安心させるために言った。

「和夜くんは騎士くんとペアで活動をする。それに見ての通り自分には傷1つ付けずに敵を倒す。きっと自分の身は自分で守れるはずだよ」


 伸郎はランニングを終え帰宅した。和夜も帰っていた。

「パパ、私も勧誘されたよ。宜しくね」

「頑張れよ!」

本人がやりたいなら、認められる力があるならと思い伸郎は応援することにした。美智子は話を聞いて止めさせた方が良いのではないかと言ってきたが本人が望んだことだと言い、和夜の好きなようにさせた。

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