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公爵家の転生侍女ですが、どうやら私はヤンデレ悪役令嬢に娶られて王妃となるようです……なんて?  作者: 禍成 黒いの


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第41話 いくらなんでも中二病が過ぎる!

 で、毎日トレーニングを続けることで篠影さんの反射神経には改善の兆しが見られるようになりました。

 「どうかな!?初級のステージなら結構クリアできるようになったよ!」

 「はい、お見事ですね。お祝いに今日はセイラさんになにか作ってもらいましょうね」

 「わーい!」

 なお、リズム感の方はその……。

 ま、まあ?反射神経さえ十分に鍛えられればある程度は避けられるようになると思いますしきっと大丈夫でしょう。おそらく、多分……。

 べ、別に相手の攻撃のリズムを読んで回避は、その、やれたほうが良いのは確かですが乱戦では必須というほどではありませんし?


 ……ただ、私としては魔王戦のタンク役として手伝ってもらいたい感じなので相手の攻撃リズムを読めるぐらいにはリズム感、有ってほしいんですよねぇ。

 魔法の方は、まだもうちょっと掛かりそうですが100と1ぐらいの使い分けは出来るようになってきた……気がします。

 全力ブッパするか、ほんのちょっと魔力を動かすだけの2択しか無い状態ですが、それでも前には進んでます。

 こちらは、私もルテもそこそこ時間かかった技術ですので気長に習熟を待ちましょう。

 

 「じゃあ、今日の訓練はコレで終わりですね。私達はこれから出かけますので、セイラさんに夕食のリクエストでもしておいてください」

 「和食でも大丈夫かな!?」

 「どうでしょう?でも、セイラさんならそこそこいい感じな物を作ってくれる気はしますが」

 「よーし、何が食べたいか金摺と魚住に聞いてくるね!」

 ……ここで、自分の食べたいものを要求しない辺りが地味に篠影さんの精神性を表してるんですよねぇ。


 まあ、それはそれとして……。

 「じゃあルテ、私達は出かけましょうか」

 「……メリー?流石にリハビリを頑張りすぎて汗だくですの。シャワーを浴びてから生きましょうね?」

 「はーい」

 「どうせ抱き上げるなら、いい匂いのするメリーのほうが素敵ですの。……汗臭いのも、その、嫌ではありませんけれどちょっと昂奮しすぎますの」

 ……おっと、何か怪しいつぶやきが聞こえた気がしますが、気にしないようにしましょう。

 まあ、ルテが私をお姫様抱っこ運搬するのはリハビリがある程度終わるまでの期間限定ですからね。

 かわいい奥さんの、多少のワガママは受け止めてあげるのが正義でしょう。 



 んでもって、出かけた先は王都ティマイオス中心地にあるシュネーファル侯爵邸。

 お城から出て、割とすぐ近くにある豪邸ですね。

 今日は、ここにお住まいのシュネーファル侯爵家のご令嬢に用がありまして……。

 ちなみに時間は日暮れ時。

 アポを取ったら、この時間に来てくれとの指定を頂きました。

 ……絶対何か演出仕込むためにこの時間を指定したでしょコレ。


 とりあえず、到着を知らせるべくピンポンを押そうと門へ近づいて……。

 あ。

 「メリー、すごい数のコウモリですの!」

 あー、そう来ましたか。

 そりゃ、種族・《《吸血鬼》》ですもんね。映画やアニメの吸血鬼大体そのままの種族として生まれてきてるんですから、そりゃコレぐらいはお手の物でしょう。

 ちなみに、私は悪魔と人間のハーフですし、ルテは天使と堕天使のハーフです。

 

 魔力の発見以降、体内魔力に応じて魂の中に眠っている《《記憶》》が刺激されると生まれてくる時に人間とは別の種族として生まれてくる現象が発生するようになりましたからね。

 昔は色々混乱があったみたいですが、現在では「よくあること」として社会的に受け入れられている《《日常》》になりました。

 なお、この「別の種族」の中に天使やら堕天使やら悪魔がいた事でとある宗教の説得力と求心力がどばっと低下したりしてますがまあ、その、ご愁傷さまです。

 ……神の御使いが人間から生まれてきてるんじゃ、神秘も何もあったもんじゃありませんから。

 あ、なお、この「種族」ですが……。

 当然のように遺伝します。

 まあ、再度魂が魔力に刺激され、更に別の種族として生まれたりするケースもあるみたいですけど。


 で、ですね?

 「ようこそいらっしゃいました、我が女王達。今宵はどの様なご要件でございましょう?」

 この、案の定集まったコウモリの中から出現し、優雅なカーテシーを見せつけてきてる女の子が今回私達が会いたかった相手ですね。

 由緒正しき吸血鬼の家系の、いや、まだ4代目ではありますが……。

 シュネーファル侯爵家次期当主、ベルティアリス・レイ・ファルクラム・ヘルムヴォイド・シュネーファル嬢です。

 

 ……というかですね?

 シンプルではありますが、黒いドレスに同じく黒いピンヒール。

 肌は同じ人種の私達から見ても血が通ってないのかと思ってしまうほど白く、吹き始めた夜風に揺れる髪は羨ましいほどの美しさを誇るしろがね

 薄く開かれた両目は、黄金の右目と真紅の左目の異色虹彩症ヘテロクロミア

 いやあの、凄くかっこいいんですよ?凄くキレイなんですよ?凄く可愛いんですよ?

 でもその、一言だけ言っていいですか?

 「うっわ……、ものっそい中二病……」

 だってこれ!どう見たって、あの病気の罹患者そのものじゃないですか!


 いやその、どのルートでも出てくる、特にシナリオ上の重要な役割は無い最強キャラという「これ、絶対作品が人気出たらファンディスクでシナリオ書かれるやつじゃん!」的なポジションのキャラとして本編シナリオに出しましたけど!

 デザインも、こう、凄くしっくり来る感じのこの容姿が思い浮かんだので作画担当にめちゃめちゃ細かく注文つけて描いてもらいましたけど!

 実際目の前にいるとびっくりするほど中二病でビビるんですよ!

 ……ただその、似合ってないかと言われると、ものっそい似合ってるのでそれ以上何も言えないんですが。


 「メリー、流石に失礼だと思いますの。わたくしは彼女、すっごくかっこいいと思いますの!」

 「あら、お褒めに預かり光栄でしてよ。……それで、わたくしからの問いにはお答え頂けないのかしら?」

 おおっと、そうでした。

 圧倒的な中二病とその癖めちゃめちゃ似合ってる御本人に圧倒されて要件を使えるのをすっかり忘れてました。

 ……いや、というかですね?

 「いえその、要件も何もちょっと娘さんを紹介してくださいってお願いしたのシュネーファル侯爵なんですが、アポイントメントはどうなってます?」

 はい、侯爵にアポを取ったのにご令嬢が出てきたらそりゃ戸惑うのもしょうがないと思いません?

 

 「父は……、その、先日わたくしに爵位を譲ると宣言して出奔いたしましたわ」

 「……は?」

 「初耳ですの」

 ところがその、帰ってきた答えはなんかこう、意味不明なもので……。

 こ、こういう時は右目さんに視て貰いましょう!き、きっと何か事情があるはずです!


【父ハンスは、娘との模擬戦に3連敗した結果、鍛え直すと宣言して傷心旅行中。なお、3ヶ月ぶり4度目】


 ……シュネーファル侯爵ぅぅぅぅ!?

 ま、まあ?ここは逆に話が早くなったと思ってスルーしましょう。

 シナリオ(でんぱ)と同じく、ベルティアリス嬢が強キャラだと解っただけでこちらに不利益はありませんし?


 「……さて、屋外で呆けていても絵になりませんし。続くお話は会席の場で致しましょうか。アルドラ!」

 「……こちらに」

 と、急にもたらされた突拍子もない情報に沈黙している私達にお食事の誘いが。

 まあ、時間も時間ですしね?


 ……あと、側近の子だと思うんですがアルドラさん。

 このコ、多分シナリオ(でんぱ)では設定されてなかったキャラで、私の知らない娘ですね。

 

 でもあの、その。

 影から出てくる両サイド悪魔角のド爆乳ドレス従者とか、シナリオに出さなかったのもったいなさ過ぎませんか!?

 こんな逸材を知らなかったんですか私!?

 メインイラストレーターさん!貴方の性癖にバッチリ刺さるキャラがここに居ますよ!なんとかして化けて出てください!


 「大丈夫ですの。多分、メリーのほうがちょっとだけ大きいですの」

 ってルテ!私が気にしてるのはそこじゃないです!!!


☆★☆★☆★☆


あんな?

胸どたぷんの悪魔っ子ドレス従者な?

メリーさん、君もや……。


ということで、最強吸血姫のエントリーです。

これでもかと言うぐらい中二病に見えますが、実は本人に中二病のケはなかったりします。

自分の好きなように行動するだけで全てが中二病に見えるある意味やべー奴です。


で、ザンッギョさんが制限時間内に倒しきれずに更新遅れて申し訳ありませんでした。

6時間残業は想定外でしたの。


では、次回は会食しながらの会談ですね。

更新予定は8月29日20時。

そろそろ夏休みが終わりですが、まだまだ暑いですね……。

熱中症には気をつけていきましょう。

では、次回もよろしくお願いします。


次の更新が楽しみだと思われた方は、良いねコメント★拡散等で応援していただけるとありがたいです。

よろしくお願いします。




最新話までお読みいただき、感謝致します。


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