表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵家の転生侍女ですが、どうやら私はヤンデレ悪役令嬢に娶られて王妃となるようです……なんて?  作者: 禍成 黒いの


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
38/41

第37話 ハイライトさん失踪中

 なお、あのあと2人とも「私は絶対に全部治るんだから、他の怪我人のところに行ってあげないとダメだよ!私を助けてる間に他の人が痛い思いをしてるの、嫌なんだから!」と喚かれて追い返されたそうです。

 うん、そうなるだろうって思ってました。

 なお、それはそれとして篠影さん以外の巫女さん2人は清潔な《《赤黒い布》》で篠影さんをぐるぐる巻きにして抱きしめて離れなかったそうです。

 ……まあ、下手に手当して包帯とか巻いちゃうと再生の邪魔になっちゃいますからね。

 それしか出来ない、と、血が滲んでもわからない色の布で包んで待つことしか出来ないのはそれはそれで苦しい事だと思います。


 ちなみに、いつまでも2人帰ってこないなーって思いながら《《鏡》》で覗いてみたらルテもベルさんも巫女さん2人と一緒に篠影さんを抱きしめてました。

 『だめ。私は絶対に全部治るんだから、私に魔力を使ってる余裕があるなら王妃様の火傷痕消してあげなきゃダメだよ!何度も言わせないでほしいな。いい加減にしないとお姉さん怒るよ?』

 『でも……』

 『王妃様も皆のために怪我したんだよね?私も皆のために怪我したけど、私の怪我はほっとけば全部治るの!王妃様の火傷痕は治らないの!だったら、えっと、ベルさん?の魔法はベルさんじゃないと治せない人に使うべきだよ!』

 なんて会話をしながら。


 ……その、全部治るから大丈夫!って言ってる人が全身と顔半分を布で隠してなお焼けただれた肌が見える状態で言っても説得力は無いですからね?

 ただ、説得力は無いんですが実際全部ほっときゃ治るのは事実なので、その、対応する側の脳がバグるというか判断基準がおかしくなると言うかなんですが。

 「メリーお嬢様?覗き見は悪趣味では?」

 「おっと、確かに?でも、中々戻ってこないの心配してたのセイラさんも一緒じゃないですかー」

 「それはまあ、そうなのですが……。心配なら電話で連絡すればよかったのでは?」

 「はっ!?」

 そうでした。

 便利アイテムに意識が行って文明の利器の力を忘れてましたね。


 で、その後電話でルテと連絡を取って一旦帰宅する事になりました。

 明日にでも篠影さんのお見舞い行きましょうって話もして。

 ただ正直、国の女王と王妃がお見舞いに来ますって言われたら見舞われる側って物凄く緊張しませんか?

 まあ、その辺り気にならないように頑張って軽い雰囲気でいきましょうか。



 ということで翌日。

 篠影さんのお見舞いに行く準備をしたトコなんですが……。

 「おかしいよ!どうして病院じゃないの!?あれだけ大怪我して、腕も、足も無くなって……。一人じゃ何にもできないんだよ!?ねえ、どうして!?」

 「……もしかしたら、日本の巫女には専用の治療施設が用意されているのかもしれませんの。メリーから聞いたとおりなら下手な治療は再生の阻害になるだけの可能性もありますし……」

 「まあ、行けばわかりますよ行けば。菓子折り持ちました?私の情報によると、篠影さんはちょっと古めのお菓子が好きだそうなのでこれで喜んでもらえると思いますけど、追加とかあるなら一緒に持っていきましょうね?」

 

 昨日の様子がだいぶショックだったのか、ベルさんの目からハイライトさんが脱走してます。

 ルテはルテで、昨日の夜めちゃめちゃ不安そうにしてたので私の識ってる情報を色々話して、大丈夫ですよって説得しましたが未だにちょっと目が濁ってます。

 ……人が死ぬのに慣れているはずのアトランティス貴族でも、ちっちゃい女の子がボロボロになって、それでも笑ってる光景はかなり精神的にキツイようでした。


 で、巫女さん達用に用意している宿舎に到着したわけですが……。

 まあ、豪邸ですよね……。

 アトランティス、基本的にやらなければならない仕事or戦ってる人々を支えたい人しか住んでないので人口密度めっちゃ低くて家が大きくなりがちなんですよ。

 あとまあ、海外から呼んで命がけの戦闘して貰う人に自国の貴族ぐんじんより粗末な家を住居として提供するわけには行かないというのもあるんでしょうけど。


 んで、屋敷担当のメイドさんに取り次いでもらってリビングへ案内してもらいました。

 篠影さんの居室じゃないのか?って話なんですが、そこはまあ……。

 「あ、いらっしゃい!私のお見舞いなんだっけ?ありがとう!」

 「あ!こら!篠影さん!働くの禁止って言ったじゃん何やってんの!」

 昨日見たボロボロ状態そのままで扉を開けた少女を、ピアスばっちばちの方……、金摺かなすれさんが回収して行きました。

 腕も足も無いので、纏った布がその辺り不自然に歪んでますが、比丘尼祝詞の「無くても使える」能力で普通に動けるみたいです。

 ……アレ、透明な手足を作って代替するんじゃなくて「無くても有る」状態にする能力なんですね。

 見た目と挙動が一致しなくて違和感がすごいです。


 「傷は……大丈夫なの……?」

 「まだ1日だし昨日とあんま変わんないよ。これぐらいなら、多分二週間かかんないぐらいで治るんじゃないかな?」

 「痛みは……ありますの?」

 「普通にあるけど、慣れちゃえば大したことないよ。えっと、女王様?私ね、この身体ともう150年……あ、もうちょっと短いかな?まあ、それぐらいの時間付き合ってるんだよ?心配しなくても大丈夫!全部治るし、治ったらまた《《皆のことを守れるから》》!」

 

 うーんこの、曇る周囲とそれが《《普通》》になりすぎて、また異常な行動を繰り返します!と宣言して笑ってる小さい子の空気の差が凄いです。

 本人的には「死なない・勝手に治る・千切れた手足でも神器のお陰で不便はない」で、何の消費もなし周りの人を守れるんだから良い事をしてると思ってるんですが……。

 周囲の人間の感情を考慮してないんですよねぇ……。

 流石、精神年齢小学6年生。


 ……あれ?これ、篠影さんを対魔王戦の戦力としてスカウトしようと私は思ってたんですが、もしかしなくても声をかけようとしたら全力でルテとベルさんから止められる奴なのでは?

 しまったどうしよう、攻撃の威力がハンパない壱の魔王とよんの魔王への盾役としてとても欲しい戦力だったんですが。

 というか、全ルートで倒される壱の魔王はともかく、よんの魔王は篠影さんルートで倒す魔王ですからね。

 戦力としてはだいぶ必須に近い人材なんですが……。


 うむむ……。

 まあ、その辺りは一度(よん)の魔王と戦ってからの説得とかになりますかね。

 とりあえず今は過保護お姉さん達(なお実際は篠影さんより年下)に囲まれて居心地悪そうな篠影さんに助け舟でもだしましょうか。


 「まあ、心配してても篠影さんの傷の治りが早くなるわけでもないので……。とりあえずお茶にしませんか?レープクーヘンっていう、ジンジャーブレッド亜種みたいなやつを持ってきたんですが」

 「あ!食べたい!魚住さん、お茶いれて!」

 「はいはい。はぁ、篠影さんは食べ物に釣られすぎですよ?というか、お茶は篠影さんが淹れたほうが美味しいんですけど……」

 「私は太らないから幾らでも食べていいの!」

 「そうだよ魚住。篠影さんの怪我が全部治るまで仕事なんてさせちゃダメだからね!?」

 「ぬぅ、平気なのに……」


 居心地、悪そうだなぁ……。

 とりあえず、うちの奥さんとお友達には彼女の怪我に慣れてもらう所からスタートしましょうか。

 貴族ぐんじんですし、やらなければならない仕事だと理解すればきっと彼女の勧誘にも首を縦に振ってくれるようになるんじゃないかと思いますし。


 「メリーは、心配ではありませんの?昨日の戦闘を見てる時から、ずっと平気な顔をしてますけど」

 「そりゃ、色々《《識って》》ますからね。それに、過度な心配は本人にとっても負担ですよ?」

 「……私は、簡単に割り切れそうに、ないかな」

 

 私の説明で、ルテのハイライトさんはお出かけから帰ってきましたけど……。

 ベルさんのトコのは、ちょっと帰宅に時間がかかりそうですねぇ。


☆★☆★☆★☆


なんかあったらすぐ治癒魔法!の生活を送ってきた黒ラベルさんにはなかなか納得できない状況な模様。

本人的には、とっくにその辺りの感覚が麻痺してるので「過剰に心配されるのちょっとめんどくさい」ぐらいに思ってたり……。

お前の姿が子供過ぎるのが悪い!という話ですね。


さて、次回は一旦コメントログ回を挟みます。

篠影さんの戦闘映像に、視聴者の反応や如何に。

更新予定は8月19日20時。

どうかよろしくお願いします。


次の更新が楽しみだと思われた方は、良いねコメント★拡散等で応援していただけるとありがたいです。

よろしくお願いします。




最新話までお読みいただき、感謝致します。


このお話を少しでもおもしろいと思ってくださった方は、


・「★で称える」の+をお好みの回数押して「★」で評価


もしくは


・作品フォロー


等の方法で、応援していただけると励みになります。



どうかよろしくお願いいたします。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ