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公爵家の転生侍女ですが、どうやら私はヤンデレ悪役令嬢に娶られて王妃となるようです……なんて?  作者: 禍成 黒いの


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第28話 四代目以来の魔王討伐

 さて、あとは魔王本体、破壊の天使を倒すだけ。

 しかし、相手は腐っても魔王、早速こちらの攻撃に対して一手対策を打ってきました。

 「なるほど、あちらも光を捻じ曲げてきましたの」

 「ルテが散々光線(レーザー)の威力を見せつけましたからね。そりゃ、あれだけは食らっちゃダメだって対策をしますよ。……無駄ですけどね」

 確かに、これではルテの光線(レーザー)魔法も真っすぐ飛ばず有効な攻撃になり得ない……ように見えます。

 しかし、実際の現象は空間が捻じ曲げられた事で光が直進しなくなっただけの事。

 そう、別に光線(レーザー)が防がれているわけでも減衰させられているわけでもないにです。

 ならば……。


 「鏡よ鏡、どこに打ち込めば曲がった光が魔王の急所を穿ちますか?」

 曲げられた結果当たるという位置へ攻撃すればいいだけです!

 私の質問に、魔法の鏡は正確な答えを返します。

 「ということでルテ、このポイントへぶっ放しちゃってください。思いっきり!」

 「メリー、その鏡もしかしてすごく強い寓話霊装メルヒェンではありませんの?」

 ええ、そりゃ強いですとも。

 だって、『眼』の影響で全ての寓話霊装メルヒェンの効果を理解した私が選んで持ってきた逸品ですよ?

 強いに決まってるじゃないですか!

 

 ……1個で3種の武器を使えるようになる王妃の殺し道具(ヴァッフェナイト)とか、某海賊漫画のコックみたく高熱キックが放てる様になる灼け靴の罰シュトラーフェ・フォン・エーアガイツとか気になる寓話霊装メルヒェンもありましたが、考えるのは筋力が戻ってからですね。

 現状だと取得しても私じゃ使えませんし。


 そんな感じで、命中位置へルテが光線レーザーをどーん!

 「縺ェ繧薙□縺ィ!?」

 あ、多分これなんだと!?みたいな事言ってますね。

 いやー、言葉がわかんなくても状況と表情で意味はわかるものなんですね。

 と思ったら今度は曲げた空間を波のようにぐにょんぐにょんさせてきました。

 常時変化を続けられると、確かにここなら当たる!ができなくなりますね。

 ついでに……。


 「あ、あっち側に飛ばしたトランプ兵がめちゃめちゃ損耗してますね」

 「こちらの攻撃手段を一つ一つ潰していく算段ですの?」

 「じゃないですかね?普通に考えれば悪くない選択肢ですが……」

 「わたくし達相手には悪手ですの!」

 ええ、こちらの攻撃方法はパターンの限られる寓話霊装メルヒェンによる攻撃ではなく、アイデア次第で無限に生えてくる魔法攻撃がメインですからね!

 

 ということで、ここからどう出るかですが……。

 「おっと、それなりに攻撃が飛んでくるようになりましたね」

 「でも、自分で空間を歪めてるせいで命中精度がよくありませんの。これなら乱数回避で十分ですの」

 まあ、飛んでくる攻撃がそれなりにウザいんですよねぇ。

 着弾すると爆発する羽根とか、とりあえず適当にぶっぱされてると思われる黒ビームとか、 とりあえず動くものを追ってると思われる醜悪な顔の天使型使い魔とか。

 

 「ルテ、めんどくさいんで一撃必殺、狙っちゃいませんか?」

 「流石メリー、わたくしも同じ事を考えてましたの!」

 ということで、そうなりました。 

 相手が魔王や魔蝕性侵略体(クリーチャー)でなければ重力魔法で空間を歪めまくって太陽光を束ねて照射!とかで丸焼きに出来るんですが、太陽光自体は魔法の産物じゃないので効かないんですよねぇ。

 重力魔法で直接押しつぶすとかも、流石に空を飛びながらでは使えません。

 私がダイラタンシー流体君を持ってきてれば防御面でもう少し強くなるので地上に降りて私が防いでる間に……とか出来たんでしょうけどね。


 なので、現状取れる攻撃手段での一撃必殺となれば……。

 「一刀両断……ですか」

 「ですの!」

 歪んだ空間はこちら側に向けてしか展開されてませんので、相手の想定以上の速度でかっ飛んで反対側から接近。

 接近したら最大出力の光線レーザーをぶっ放しながら振り下ろして一刀両断。

 これでしょうね。

 「出力が足りないと困りますので、念のためもうちょっと脱いでおきますの!」

 「ちょっ、ルテ!?これ以上脱いだらポロリしかねませんよ!?」

 「その時は……その時ですの!」

 あ!この顔!とりあえず脱ぎたいから脱ぐ時の顔ですよ!やりやがったなこのお転婆ぁ!


 「|王の新たなる装い《アウスツィヒ・マハト・ディヒ・シュターカー》!80%アハツィッヒ・プロツェント開花ブリューテ!」

 現状のデコルテ&北半球丸出し、背中がら空きミニスカドレスが更に布地を減らし……。

 あ、これ見たことあります!生き恥ウェディングドレスって奴です!

 ドレスなのにハイレグってんじゃないですよ!隠す私の身にもなってください!

 ぶっちゃけ下着と一体化したビスチェと、前丸出しの飾りスカートしか残ってないじゃないですか!

 下着以下ですよこんなもん!

 しかも開放感でちょっと顔赤くして興奮してるのやめましょうよルテ!これ全世界放送されるんですよ!?


 「では、行きますの!メリー?タイミングは外さないでくださいましね!」

 「あああああ!こぼれる!風圧で胸がこぼれる!なんでブラカップゆるゆるなんですか!あ、これパッド入れてたのが脱衣で消えちゃったんですね!?って、変なとこで見栄張らないでくださいよぉぉぉ!」

 飛びたい方向に「落ちる」飛行ですからね。

 流体制御で軽減しなきゃ風圧がものすごいんですよ!

 

 音速をはるかに超えて《《落下》》する私達は空中で鋭角を描く無茶苦茶な機動でろくの魔王の攻撃を尽く回避しながら、一瞬で魔王の背後へと回り込みます。

 重力制御で対応するまでもない細かい動きはルテの背から生える白翼・黒翼で制御。

 傍目から見て、きっととてもかっこいい動きだったに違いありません。

 私とルテの魔王初討伐動画としてとても人気になることでしょう!


 なおその間、私は流体制御で軌道上の空気を薄くしたり、呼吸用の空気を確保したり、衝撃波の影響を抑えたり、ルテの胸を抑えたりと大忙しです!

 もう、ルテはルテの体型でベストなんだから盛らなくても良いんですよ!

 というか、目立たないトコで私に仕事押し付け過ぎなんですよ!

 信頼の証拠だとは理解してますが、もうちょっと加減してくださいねぇぇぇ!


 砂礫を舞い上げながら突如背後に現れた破壊の天使はその趣味の悪い道化の様な顔に驚愕を浮かべ……。

 されども、流石は魔王。

 それでも、反射的にこちらへ向けて黒い光線を刃として振り下ろしてきました。


 対するは私の最愛、ルテの必殺技!

 「これがわたくしとメリー、初の共同作業ですの!お喰らいあそばせ!極光一刃ファンケン・シュナイダー・グレンツェ!!」

 「いっっけぇぇぇぇ!」

 

 黒光と同じ軌跡で振り下ろされた光刃はそれを完膚無きまでに粉砕し、破壊の天使へ真一文字で振り下ろされました。

 結果は、両断。

 ろくの魔王、破壊の天使は断末魔を上げることすら許されず、驚愕を顔に貼り付けたまま真っ二つ。

 漫画のようにそのまま後へ倒れ込み、黒い塵となって果てました。

 残るは取り巻き以下の雑魚集団のみ。

 ぶっちゃけ消化試合ですね。


 「やりました!メリーの初陣を最高の結果にできましたの!」

 「魔王討伐より先に喜ぶ所がそこですか!?……いえあの、ルテ、ありがとうございます……って、ちょっ!?」

 あ゛ー!そこでキスしてこないでくださいよぉ!全世界に放送されますよ!?

 あ、こら、防ごうとした手を重力制御で拘束しない!

 あ、あ、あーっ!


 うう、もう、お嫁に行けません。

 


☆★☆★☆★☆


なお、既に行ってる模様>お嫁

ということで、書いてみたら結構粘った破壊の天使討伐です。

あ、生き恥ウェディングドレスを検索するとR18作品が非常に多く引っかかるので注意です!

語源はR18じゃないのにね。

そうそう、某銀貨は忘れた頃に仕事する系装備なので今回は出番無しです。


で、ログ回を挟んで1章終了の流れですね。

次回は7月27日20時の更新予定です。

どうかよろしくお願いします。


次の更新が楽しみだと思われた方は、良いねコメント★拡散等で応援していただけるとありがたいです。

よろしくお願いします。




最新話までお読みいただき、感謝致します。


このお話を少しでもおもしろいと思ってくださった方は、


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