第86話「承・基礎2」★
名前◇アキオオアサリ
希少◇D
分類◇第1の街_食用モンスター_初心者用_産地:最果ての島
解説◇一番狩りやすい食用の浅蜊、力学が強すぎて「力抜き」しないと甘い貝に辿り着かない。弱点は回転。乾燥して細かくすると砂糖にもなる。産地:最果ての島
「ふむ、これでBIG4の雑魚モンスター擬人化は出来た、擬人化っていうか食べても良いモンスター?」
GM姫はそれを創造する、夜鈴はそれに対してもう一つ注文する。
「小説を作った場合、何食べれるの? ほら、例え話でもいいし」
「……? あぁ、漫画で鰻が食べられるみたいなアレか。確かに例え話でEWの本当の公園が出来てしまうのなら、食べ物の例え話はいいかもしれんな」
ほとんど連想ゲームみたいなものである、とどの所イメージでメシが食べられるみたいな。それで行くとこれから先の冒険では例え話は料理、または衣食住関係で構成すれば少しは、もうちょっと回りやすくなるかもしれないと思った。
「一番小説の例えとして最適なのは〈萌やし〉かなあ~、これだけ量産できて安価な野菜となると。そういや最近タマゴ食ってないな」
とか、現状の理想と現実のギャップを考えつつ、小説だけだと文字としても食べられないので、例えるならモヤシを植えているようなイメージ。と考えた……別に米でもいいけど……。
とか作業しながらせっせか世界を錬成? してたら空きが出来た。
「咲、あと1個ぐらい今回錬成できるぞ? 何か食べられて、初心者でも簡単に狩れるモンスターないか?」
と、お題を出されたので。
「じゃあ、食べて良い花、ということで〈花卵〉とかどうでしょうか? 」
「卵ってさっき鶏でやらなかったか? 花はいいけど」
「キノコ……いやまずこの地域だと解毒の薬草がないと相当困るよね、この大自然環境……」
「あーじゃあ解毒薬草のトマトか? 混乱防止用の」
正直自分がよく判っていないが偶数のどくゴーストモンスターが悪さして相当混乱した毒を食らったのも自覚は無いが事実なので。ここは初心者じゃ無くても軽く攻略したいところではある。
名前◇解毒薬ハチトマト
希少◇D
分類◇第1の街_食用モンスター_初心者用_産地:エレメンタルワールドⅡ
解説◇一番狩りやすい食用のトマト、混乱を解除する解毒薬、食べると答えが返ってくる不思議な野菜。動かない。実に偶数の番号が書いてある。産地:エレメンタルワールドⅡ
「こんなもんか」
姫が大体の地盤固めを進め。
「あと技と術がゴッチャになってるのか」
今後の基礎&基盤になりそうな、技術を〈技・スキル〉と〈術・アーツ〉に分けるシステム変更に手を出した。
ここで問題になっているのはいつの時代の技と術を使っているのか判らないという点だ。
「今回は基礎だから、誤魔化さずに昭和・平成・令和での技と術という区分なんじゃけどな」
令和で言うと令和技・令和術みたいな言い回しにしたい、という事なのだろう。天上院咲がスキルしか使っていなかった。という文面になっているが、実際は術という名のアーツで、その術という単語を知らなかったという点もある。
で、なまじこのエレメンタルワールドはファンタジー作品なので最古来歴・今現在歴・最未来歴・極神速歴・亜空間歴・虚裏闇歴と6個も時間的歴史が分離している。今はたまたま今現在歴で冒険しているが。例えば〈最古来歴で令和技を使う〉事も有り得るのだ。
その時、技と術という記述だけでは実際にはいつの時代の技・スキルなのか判断出来ない所がある。
故に例えば今現在歴で、信条戦空は昭和技を使ったり、天上院咲は令和術を使うことが有り得るし、判断しかねる。
特に咲は未来人なので基本的に令和の技と術しか使ってこない。など、微妙に誤差が出るしこの形にしたい。
なので、簡単に記載すると同じ自然現象でもこのような記載の違いだけでいつの時代かおぼろげに想像出来るようになる。
昭和技キックパス、平成技キックパス、令和技キックパス。
昭和術ダウンバースト、平成術ダウンバースト、令和術ダウンバースト。
もちろん物理型と特殊型があるがそもそも昭和の技・術にパソコンがないのでそこの区別・誤解が生じないようにするためにも必要なのである。
「というわけで、いつの時代の技・術なのか? は私達が元ネタな以上誤魔化せないんじゃよ」
純粋にファンタジーをやりたいならもっと中二病なアレンジも良いのだが、ここは基礎なのでやったとしても後で誤解が生じ揉める原因になる。
本人は技術ゲームをしているつもりが、その実、技・スキルという単語しか知らなかった。というのも大きい。
「私達が創世源種、始まりの光という認識があるからだね。最初が誤魔化した灯火を付けたら皆がその炎を受け継いでしまう」
桜愛夜鈴はそのように受け止めた。
一応定義として、技は〈自分の力〉で、術は〈世界の力〉という認識。
「問題が山積みじゃなあ~~」
「いつも思ってるけど勝手に問題を作って解決してるだけでしょ?」
咲は姫にそう言った。
で、色々思う所がありながらも。
「……プロって、何なんだろうね?」
普通に考えれば契約をして、お金をもらって働くことが本当のプロなのだが……。今回の件は紛れもなく無償の愛が勝っている。
少し長い沈黙があった。
「お金で買えない価値がある?」
「それは受け売り」
夜鈴は姫の言葉を正す。
「ん、判んないけど。命のバトンをちゃんと渡すことしか出来ないんじゃないかな?」
天上院咲は、未来の文章も未来の思考も改めて考えながら。今の自分を見つめ直しながら、自分自身の、ありのままの言葉で言った。




