第73話「起・アナログとデジタル」
神道社、運営室、GM天上院姫と湘南桃花先生は急用で咲達が居たフィールドを離脱していた。
「で、どうしよっかこのデジタルとアナログの法則……?」
GM姫は現実に詳しい桃花に聞く。
本当は場外乱闘だしメタすぎて世界観ブレイカーで口外したくないが。内界で誤魔化して出力したら外界で変換したときにも余計な誤魔化し変換が発生するのでここは正直に発言するしかない。というのが本音。
「まあどっちも〈良い作品を作るための技術〉というのは同じだし〈それ以外の利点は邪道〉というのは賛成なんだけどね……」
まず、事の状況説明をEWの内側であるオリジナルがきちんと状況説明しないと始まらない。
1。世界種クールマの時代。1個人の妄想や空想を、そもそも世界が叶えようと頑張ってくれていた。なお本人は知らない。
2。アナログ時代。一番最初っからアイディアノート〈1冊目から〉にネタや絵を描いてたら、外界でそれを外部隠蔽工作をしていた。つまり汚染想子により変換されて外界に流出していた。
3。プロ用原稿用紙と証券用インクなどを使って、プロ漫画家になりたくて頑張って描いたし。描き続けていた。
4。群馬に一人暮らしの引っ越し。どころか入学した大学ごと、ほぼ詐欺みたいなもので汚染想子で形成された理想の漫画大学みたいなものだった。
5。デジタル時代。桃花の冒険の時代、より良い作品を作ろうとデジタル作画に移動、より良いクオリティの作品を作る、または面白い作品が優先された。その後、蛇足がめちゃくちゃ一杯あった。
6。デジタル時代とアナログ時代の狭間。ピンクスズが〈誰かに視られている気配〉を感じ、何も知らなかったが怖くなってネット流出を疑ってアナログのコピー用紙で作画リハビリを続けた。このあたりで引っ越して、実家に帰る。
7。小説を勧められたので、言語化の能力も身につくので書き始める。書き続ける、だがこれはネットのWEB小説だった。
8。デジタル時代。咲の時代〈世の中が変わるまで小説を書き続けた〉ら時代が変わった。平成から令和へ。この段階で黒い箱を探せ、ないしピンススズが描いた原稿を探せ。に話が変わってくる。
9。アナログ原稿が、現実の実体を侵食し始める。これは現実でありドラマでも何でも無い、ただの現実である。簡単に言うと〈夢が叶った〉。
10。現実の広い世界に外に可能性が1つもなく。可能性は1人の個室からしか生まれない事を知り始める。そして、アナログの時間という動画が動き続けている事象を知る。動画が、1秒2秒3秒と進むのではなく。1秒2秒2秒2秒と全くその時間が進まない。それはメインコントロールルームで治せることまでは解ったが……。
11。ここで〈アナログ用メインコントロームルーム〉と〈デジタル用メインコントロールルーム〉があることが発覚し。その世界の物理法則は自分の手で定義化していない。というのが〈いまここ〉である。
ここまでをデジタルデータとして桃花は打ち込み説明する。困るところと言えば、これは〈印刷機で出した印刷物がアナログに含まれない〉という点だった。
つまり、完全手書きじゃないとアナログに含まれない。
「……という理屈は解るのだが〈作品の質とは関係がない〉という所なんじゃよなぁ~~」
姫がそう呟く。目指してるのが〈より面白く・より良い作品〉というのが完成形であり。優先すべきなのは〈作品〉なのだ。作品じゃない論理的合理性を追求して、それが正しいものだとしても。「でもそれで作品は良くならないよね?」という本末転倒性が生まれてしまう。
桃花はアナログ文字よりデジタル文字の方が速くてキレイ。だからデジタル派から変わることはなかった。
そもそも前提条件が、自分と、鏡の中で理想を絵描く自分。という他人が一切介入できない結界がアナログ的に貼ってあるとうのも知らなかった。
「まあこういう説明をするのにも〈これを全部手書きで……?〉という非効率さ、はあるんだよねえ~~……」
なのでアナログコントロールルームを仮に制御するにしても、まず全部のデジタルテキストを手書きで書くことは論外である。「印刷すればいいじゃん」になるからだ。
「まあまずはドアの世界のルール化だ。……これは法律というより物理法則か?」
「そうだね、デジタル世界とアナログ世界を跨いでるからルールとルールが違う。それを接合するEWのルール」
【アナログとデジタルに関する法則】
1つ、デジタル文字をアナログ文字に全部手書きで書く必要性はない。
2つ、アナログ用メインコントロールルームとデジタル用メインコントロールルームが存在する。
3つ、アナログの法則として。1度も消えない、消せないほど大事、デジタルみたいに戻ったりしない、頑張った跡〈筆跡〉が残る、皆の意志は揺るがない、手書きは無くならない。
4つ、デジタルの法則として。何度も戻れる、ない・消える、改変が簡単、複製も簡単、機械があれば速い、ただし電気がいる。
「で、アカウントカードに関しては、デジタルとアナログ、両方で名前が存在してないとドアは開かない、というセキュリティーチェックでいいかな?」
「そうだね、全部手書きでノートで書いてたらマジで時間の無駄だし作品と関係ない。……百歩譲って〈ない・消えるのが困る〉のなら。長期保存される確率が高い。コピー用紙よりもノートに、キャラの名前が存在している。だけでセキュリティとしては十分でしょう。というかアナログがメッチャ足引っ張ってる……」
それを説明しなかった、相手も相手だが、他責にするのも虚しいので自分も自分である。
ドアの世界のアカウントカードは、デジタル用とアナログ用の〈名前が存在している〉コレが無いとドアは開かない。デジタルは〈画像〉、アナログは〈ノート〉でないと2重セキュリティのロックは外れない。これは〈後付で物理的に修正する作業〉なのでパッチ処理に入る。
「こんな感じかな?」
「うーん……、この2重セキュリティはパッチ処理って言うらしいよ?」
「パッチ処理ってなに?」
「後付で物理的に修正する作業。現代では全部デジタルで終わるけど。昔はパッチも物理、当て布だったらしいよ」
「ふむ……じゃあその文言も入れてなら物法則として、デジタルもノートにも書いてもいいよ」
姫と桃花は、大体ルールの定義化した。
「あとは……証券用インクどうしよっか? ボールペンとか鉛筆とか色々あるじゃん」
「それはその職業の人によって色々異なるからなあ~~……たびたび出てくるけどコレ、熱力学第二法則とかいう訳わからんのだよね?」
確かにわけがわからない。特に子供向けではない。
「えっとあとは画材か……筆記用具など、拘りたい人は拘ってもいいが。強要するものでもない」
「んん~~、この場合優劣でしょ? えんぴつとGペンでは本気度が違うとか。ランク分けの階位に近い」
これを許すと、えんぴつとペンタブはGペンに一生勝てないことになる。作品の品質関係無しに。
「んん~~……でも階位のランク分けは存在するよね? ただ勝つ時もあるし、負ける時もあるみたいな言い回し」
「ふむ、じゃあ。証券用インクやペンタブレットなど、画材・筆記用具の階位分けランクは存在するが、作品の面白さ、誰の目にも明らかな実力を無視して判決してはならない。こうか」
「んん~~まあそんなもんだな」
〈以下ノートに書くこと〉
【アナログとデジタルに関する法則】
1つ、デジタル文字をアナログ文字に全部手書きで書く必要性はない。
2つ、アナログ用メインコントロールルームとデジタル用メインコントロールルームが存在する。
3つ、アナログの法則として。1度も消えない、消せないほど大事、デジタルみたいに戻ったりしない、頑張った跡〈筆跡〉が残る、皆の意志は揺るがない、手書きは無くならない。
4つ、デジタルの法則として。何度も戻れる、ない・消える、改変が簡単、複製も簡単、機械があれば速い、ただし電気がいる。
【ドアの世界のアカウントカードは、デジタル用とアナログ用の〈名前が存在している〉コレが無いとドアは開かない。デジタルは〈画像〉、アナログは〈ノート〉でないと2重セキュリティのロックは外れない。これは〈後付で物理的に修正する作業〉なのでパッチ処理に入る。】
【証券用インクやペンタブレットなど、画材・筆記用具の階位分けランクは存在するが、作品の面白さ、誰の目にも明らかな実力を無視して判決してはならない。】




