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第28話 海底での食事会

「すばらしい景色でしたわ!」

 合流したオリビアが興奮したように俺とルーシーに報告してきた。


「まるで海の中に花が咲いているみたいだったわ!」

 ソフィアもかなりハイテンションだ。


「いーなー!でもこっちもちゃんと美味し、、痛い!」

 俺は慌ててルーシーを後ろから叩いた。


「バカ!こっちは調査だって言っただろ!つまみ食いしてたのがバレるじゃないか!!」

 小声ながらも凄みを効かせて怒る。


「もし次バラすようなことが言ったらこれからはルーシーのこと連れて行かないからな(ボソッ」


「ッ!!!それだけは!それだけは勘弁してくださいタクミ様!!」


 ルーシーが半泣きで謝ってきた。俺も心が狭いわけいじゃないから許してやろう。ったくヒヤリとさせやがって。


「で、美味しいってどういうこと?」

 ステラがこっちをジト目で見てくる。ステラはこういうの気づきそうだからな。


「なに、()()()()()()魚がいっぱいいたって話だ。」


「ふーん、で、どうだったの?」

 よかった疑いは晴れたようだ。

 そこから俺はエラの家に戻りつつ調べてわかった結果を報告していく。


「つまり、人魚の魔法が関係しているってことだな」

 説明を終えるとライアンが口を開いた。


「ああ、その通りだ。だから次は魔法をかけた人魚にも話を聞きたい」


「みんな難しい話は終わった?そしたら今度はみんなでお昼食べへん?うちのオカンのご飯はとっても美味しいんやで!」

 俺たちの話が終わったタイミングでエラが切り出した。


「ああ、ぜひいただこう!」

「ありがとうございますわ!」

「人魚の料理ってどんなものなのか気になるわ!」

「とっても楽しみだね」


 そうか、サンゴ組はまだご飯食べてないのか!これじゃ俺とルーシーがお腹いっぱいで食べれないことがバレてしまう!


「え!お昼ご飯!?あたしいっぱい食べたい!」

 あ、こいつ(ルーシー)大食いだったわ。


 ーーーーー


「みんなおかえりなさい!!お昼ご飯が出来たわよー!」

 家に戻るとエラのお母さんが出迎えてくれた。


 リビングに案内されるとテーブルには沢山の料理が並んでいる。すでにエラのお父さんはテーブルに座っていた。


「6人は地上人でしょ?だから料理は泡の中に入れておいたの」


 確かにテーブルの部分は一つの大きな泡に包まれていて空気で満たされている。これなら地上と同じように食べられそうだ。


「ちなみに普段はどうやって食べてるの?」

 エラに質問してみる。


「普通に水中で食べてるよ。」

 人魚だからそれもそうか。話聞くと人魚は水中でも火を使ったり色々できるらしい。人魚の世界も奥深いな。


 俺たちは椅子に座り、泡の中に頭を突っ込んだ。中が美味しそうな匂いで充満しているのがよくわかる。


「それじゃあエラの友人の活躍を祈って乾杯!」

「「「乾杯!」」」


 俺たちは「海水ソーダ」なるもので乾杯をした。恐る恐る飲んでみるとほんのりと塩気のするソーダで意外と美味しかった。


 そして目の前に出された料理を一口食べる。すると俺の心配が杞憂だったことが分かった。めちゃくちゃ美味しい!いくらでも食べられそう!


 昨日オセアンの店で食べた料理を地中海の海鮮料理とするならこっちは東南アジアの海鮮料理だ。


 トムヤンクンに近い料理もあったし、別の料理では大きな魚の上にこれでもかとパクチーが乗っていた。


 なんでパクチーがあるんだと思って聞いてみたらこれは海藻らしい。ついでに言っておくとオリビアとステラは海藻パクチーが苦手なようだ。


 その後楽しく食事をしていると突然。


「ねえねえ、ライアンくん!良かったらうちのエラの旦那にでもならへん?」


 ブフォ!!!


 エラママの爆弾発言に全員が噴き出した!


「ちょ!オカン!急に何言い出すん!余計なこと言わんといて!」

 エラが顔を真っ赤にして言う。


「えー、だってイケメンやん!礼儀正しいし、こんな子がうちに来てくれたらいいなー思って」

 悪びれもなく言い返す。


「はは、面白いことを言いますね」

 ライアンが爽やかに言い返すが額には汗が滲んでいる。


「うちの娘は絶対にやらんからな!」

 今度はエラパパが怒ってきた。ライアンとんだとばっちりだな。


「お父様も落ち着いてください!」

「お義父様と呼ぶんじゃない!」


「それ違います!それに今は冒険者として一人前になりたいのです。なので今は恋愛のことなんて考えられません!」

 ライアンも慌てて理由を説明する。


「なに!つまり君は娘のことを振るのか!」

「最初から付き合ってません!」

 エラパパスイッチ入ってるな。


「はいはいお父さんも落ち着いて!ライアンくんの気持ちもよーく分かった!ここは諦めるしかなさそうやわ。そしたらエラに旦那ができるのは当分先やなー。」


「もうオカンも冗談キツイわ!みんなごめんなー」

 そういってエラとエラママは海藻サラダをとりわけ始めた。


 、、、あれ?俺は?俺にはそのノリ振らないの?

 エラママが娘の旦那にしたいと思ったのライアンだけ?ここにも年頃の男いるよ?


「、、、ドンマイ笑」

 横にいたステラが小声で慰めてくる。やめろ余計虚しくなるだろ!


 オリビア!優しく微笑むんじゃない!

 みんなも暖かい目で見るのはやめろ!


 俺だっていつかはモテモテになってやるんだからな!

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