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~戦前日~

「うえーい!準備できた~?」


軽やかな声で声をかけてきたのは、国の皇帝レオン


しかし皇帝とは名ばかり思ってしまうほど威厳もな


く、軽薄で能天気過ぎる。翔真はそれを見て思わず


溜め息を漏らしてしまう。


「なんだよー!溜め息とか酷くねぇ??笑」


「それは失礼しました皇帝陛下。しかし、戦時前に


勝ちも決まってないなか、そんな軽薄とも思われる


言動をするのはどうかと思います。」


なるべく顔に出さず翔真は淡々と告げる。


レオンは少しバツが悪そうに、微笑みながら


「うん。確かに翔真の言う通りだね。でもね、決ま


ってないからこそ。不安だからこそ少しでもふざけ


るのは大事だと思う。不安に駆られて戦うより少し


でも気持ちが明るい状態で戦う方が僕は良いと思う


んだ。」


レオンは翔真にそういった。翔真は少し眉を潜めて


不服の意を込めて返す。


「お言葉ですがその気持ちは分かりません。」


レオンは少し困ったような笑みを浮かべながら、


諭すように


「僕はね、翔真の事を信じてる。だからね今回も勝


てると本気で思ってるんだよ。それは翔真だからこ


そ本気でそう思えるの。」


真剣な眼差しを向けて言ってくるレオンに思わず顔


が赤くなり、慌てて目を背ける。


(レオンさんのそういうところ苦手なんだよな)


翔真は無言で扉に向かい、ドアノブに手をかけなが


ら、


「まぁやれるだけやりますよ、レオンさんの期待に


応えるようにね。」


振り向かずにそういい部屋を出て、笑みが溢れるの


を我慢しながら、目的の場所へ向かうのだった。

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