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せっかくだから豪華な食事

「おめでとうございます! こちら、街のどこの飲食店でも使える無料チケット3枚になります」

「おお! どう使えば?」

「ご注文の際に渡していただければ、1枚につきメニュー1つ分、無料とさせていただきます」

「今日はタダ飯じゃないかい。いいねぇ」


 ということで2件め。

 高級そうな雰囲気のあるレストランだ。

 どこでも使えるチケットならば高いとこ行くのがいいだろう。


「奢りませんよ?」

「構わねぇ、俺もうまいもん食いてぇもの」


 注文したのは、俺がステーキにパン。

 トニーは焼き魚にサラダ、そして昼に食べたパエリア。


「お酒は?」

「何があるんだい?」

「おそらく赤と白のワイン。それに芋系の蒸留酒っぽいですね」


 トニーに何が見えているのかはわからないが、商品詳細のようなものが見えているのか?


「白ワインにしよう。サイズも何種類かあるかい?」

「グラスとボトルしかないですね」

「じゃあボトルにしよう」


 注文後、しばらくして、


「もしかしてアレかい? 凄い厚さじゃないかい!?」


 俺が頼んだステーキは20ゴールドとなかなかいい値段だったのだが、分厚さがすごかった。

 小指ほどの高さがあった。


「こりゃあ切るのも一苦労じゃな」


 ミディアムレアに焼かれたステーキをナイフで切り分け、フォークで突き刺し、タレをつけて口へと運ぶ。


「じゃあお先・・・・・・んまい!」

「満喫してますねぇ」

「本物の第二の人生だぞぅ。自由に生きてぇ、何が悪いぃ」


 氷の入ったバケツに刺さったワインボトルも来た。

 グラスへと注いで飲む。


「ほれお前も」

「ああ。いただきます」


 トニーにもワインを注いでやる。


「次、お金を稼ぐタイミングはいつになるでしょうね?」

「運任せ、天任せだろ。3つ4つ、街なり村なりでなんかあるだろ」

「ガイドブックでもあるならいいんですけどねぇ」

「異世界ギャンブルガイドブックか、いいねぇ」

「地図にメモしておきましょうよ」


 地図に直に書くのは厳しいので、どこでなんの出来事をしたか思い出しながら日記をつけることにした。


「そういえば、鉛筆ってあるんだねぇ。きれいな紙もあるし。羽ペンの時代かと思ってたよ」

「たしかに。建物とか中世ヨーロッパ風なのに結構現代的なんですよね。適当なイメージですけども」

「これでエアコンでもあれば、暮らしは地球と大差ないかもな」

「実は地球のどっかなんじゃないですか?」

「いやー。流石にないだろ。魔物なんてすぐネットにアップされるはずだろ」


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