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違和感、だが

 まずは1番から。

 1番の選手は弓を引き絞る。

 直後、右手側からディスクが放り投げられた。

 パシュ! 矢が空を切り裂いて飛ぶ。ちなみにパシュなんて音は俺の幻聴だろう。射るのにそんなに大きな音はしていないはずだ。

 ディスクが落ちた。命中したようだ。観客席近くにいた双眼鏡を持った審判が白旗を振った。


『1番、ソドロ、命中しました』


『2番、パント、失敗です!』


『3番、イブ、命中!』


『4番、グドラド、ギリギリだったが命中。次はどうか!?』


「2番が脱落ですね」

「うしうし。とりあえず初手で負けは無い。次に4番が落ちてくれればどっちかが当たる」

「これって3人同時に失敗したらどうなるんだろ?」

「そういやその可能性もあるんだよな。どうなんだトニー?」

「ええと・・・・・・その回をやり直しらしいです」

「3人残って失敗だったら、その3人ってことだな。脱落してるやつは復活しないと」


 次の回。


『1番、命中!』


『3番、命中!』


『4番、命中! 今回の脱落者はいません』


「なにもしてないけどちょっとドキドキした」

「次は賭けな。もっとドキドキできるぜ」


『1番、ソドロ、失敗。1番オッズが無くなりました』


「くぅぁ~。負けたかぁ」


 次は3番が矢を射る。

 ディスクが左側から投げられ、射手の正面付近に来たところでで矢が放たれた。

 パシュ。


(ん? 今おかしな挙動じゃなかったか?)


 俺の目にはギリギリのところでディスクに当たっていなかったように見えた。

 しかし、ディスクと矢は同方向に向かって落ちた。


『3番・・・・・・命中!』


「・・・・・・今の見てたか?」

「何が?」

「ちょっと遠いですからね。何か起きてました?」

「いや、当たってなかったように見えたんだがなぁ。風圧であんなに吹き飛ぶことあるんかなぁ?」

「まあ審判の判定を覆すのは我々では無理ですから、もし何かあって異を唱えたところでどうにもならないですよ」

「・・・・・・だよなぁ。写真でもありゃあなぁ」


『4番、グドラド、失敗。本日3回目の試合は3番、イブの勝利でした! 当選した方はおめでとうございます! 外れてしまった方もまだまだ、試合は20時までやっていますのでどしどしお賭けください!』


 俺外れ、トニーあたり。300×3の900ローナの戻し。


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