一番人気に賭けるだけ
「さぁてどうすっかなぁ」
「現在の時刻は・・・・・・18時くらい。遊べるのは、ここの閉店時刻が22時なので3時間くらいでしょうかね」
「そんならできて3試合くらいだろ。手持ちが確か6600くらいだから、1戦目は1割くらいの500でいくかな」
俺たちはオッズとにらめっこしながら、賭けるところを決めた。
金網で仕切られた投票カウンターへ向かう。
タグを渡し賭けるところを伝える。
「4の単勝に400ローナ、4、3、1、2の4連に100」
「僕は、4の単勝に300ローナ、4、1の連単に200ローナで」
ガチャガチャと機械が動き、投票が完了してタグが戻ってきた。
「どんな感じなんでしょうねぇ?」
「さあな? ゴーレムって土偶みたいなやつじゃあないんか?」
その疑問は10分後にわかった。
『さあ1回戦、1番ペンタ選手のシタタン角材ゴーレム! 対するは2番ゼルト選手のゼリーゴーレム! 勝つのはどっちだ!?』
魔法使いの2人が向かい合って、片や人型に整えた粘土と角材、もう一方は粘土とゼリーを置いた。
角材は2本、両腕部分にくっつけられた。
仰向け? に置かれた粘土の前面にゼリーは乗せられた。
魔法使いの2人は粘土の頭部分に赤い石を埋め込んだ。
そして何かを詠唱し・・・・・・
「すげぇぞ! 角材は武器みたいになってるし、ゼリーは鎧みたくなってやがる!」
ただの粘土と木材、そしてゼリーだったものに、それら粘土のゴーレムに血管のような筋が浮き上がってくる。
ゴーレムの身長は60㎝か70㎝ほど。横幅は4、50㎝のずんぐりむっくり。
おそらく同じ量の粘土を使っているから、その分が横か縦かの違いなのだろう。
『これから始まる1回戦! 勝つのはどっちだ!? さあ試合開始!!』
角材ゴーレムが角材の両腕を振り回しながら突撃する。
ゼリーゴーレムのゼリー部分、青色の鎧となったところに腕が命中した。
ボヨンとゼリー部分に弾かれてノーダメージのようだった。
「普通のゼリーだと思ったけど強化されてるんじゃね? だいぶ防御には向いてそうだぞ」
「でも、あれでどうやって相手を倒すんですかね?」
「たしかに・・・・・・」
ゼリーゴーレムに相手を倒す力はなさそうだった。
ただ相手の攻撃に耐える力があるだけ。
そうこうしているうちにだんだんとゼリー以外の部位に攻撃が当たって、壊れていく。
最後に頭部に嵌った赤い石に角材がヒットして、石がとれた。
するとゴーレムは形を保てなくなったようで、粘土へと戻った。
『勝者、1番のペンタ!』
「とりあえずこれで1位か2位か3位かだ。最下位は2番だろ」




