危機
「・・・・・罠探知」
俺はメモしたボードを裏返し、どこに仕掛けたかを確認する。
「・・・・・・コレ、なんて書いてあるのですか?」
(ヤバい! 普通に日本語でメモっているから暗号にしか見えねぇんだ!)
ジャッジがそう聞いてきた。
「罠の種類が書いてある。ほら、こことここが同じだろ。別に不正をするつもりじゃない」
いったん衝立を置いて、ジャッジに見せる。
「へぇ。面白い文字ですね。出身はどちらで?」
「ああ、ジャパンだジャパン」
「聞いたことないですね。別の国ですよね」
「そうだ、そう」
「ちょっと! 早くしてくれません!?」
「ああ、わかった! 罠は2つだ」
なんとかごまかしたところで罠は横と前にある。
どちらを踏んでもほぼアウト。
「では・・・・・・前に進むために犠牲は必要!」
その言葉と共に前へ進めた。
「アウト! あと2回だぜ」
「そこは想定内ですわ。では次!」
また1-5へ置きなおした。
「またそこでいいのか?」
「当然です。安全に4-5までは進めるでしょう?」
「それはそうだな」
ミニチュアを4-5まで戻す。
「この前がアウトでしょう? それに横にもある」
5-5のアウトマスは踏んでも消えない。消すには1度しか使えない権利を切る必要がある。
ちなみに転移マスは1回きりだ。
「横、横ですわ」
「どっちの?」
「・・・・・・4-4」
「・・・・・・かかったな。転移マスだ!」
さて、どこへ飛ばしてやろう?
前に進ませるのは論外として、近くのアウトマスは2-2と4-8だ。
(前を危険にするか、あえて横にして50%の勝負にするか)
おそらく移動先で罠探知を使うだろう。
1つと言われたとき、こいつはためらわず前に進むのか?
・・・・・・いや、意外に慎重な一面もあるし、そこにかけてみよう。
「移動先は、4-9」
「ふぅん。罠探知」
「1つだ」
「・・・・・・4-8へいきます」
ミニチュアを動かすプリモ。
「そいつは通らないぜ。アウトだ」
俺はマスに対応したカードをめくり、処刑台をあらわにした。
「・・・・・・あと1回。絶対に勝ちます」
再度プリモは4-4まで戻った。
転移マスは既に役目を終え、何もないマスだ。
「ここにはない。確信しています」
5-4へ。
5-5にアウトマスがある以上、並べて設置する人間はまずいないだろう。
「罠探知」
「1つ」
前の6-4に転移マスがある。
探知は残り3回。
ここの移動をプリモが失敗すれば、遠い1-マスに飛ばして探知を消費させて勝ちがグッと近くなる。
「こちらにします」
移動先は5-3。
「何もない」
俺は罠の設置票を見る。
(ヤバイ。直線で走られたら負けだ・・・・・・)




