355 人妻ルナは魔王レベル上昇中
さて、パラ高に到着したルナは教室に向かう。
今日は5人で登校したけど、勇太と真子が同じ2年3組、麗子と純子は6組。ルナは4組。
ルナは柔道部顧問のところに用事があるから、早々とみんなと分かれた。
職員室から出て1年生の教室に向かった。長谷川タマミのところに行く。
結婚式、世界柔道の仕事もあって、最近は部活を休みがち。
1年生8人の中で、長谷川三姉妹に指導役をお願いしている。そうやっていくうちに、嫁ズナンバー9でもある、次女のタマミと連絡が密になった。
奔放なマルミ、内気なキヨミの間で、人間関係を調整する力を付けてきた。自然とリーダーっぽくなってきた。
次の柔道部部長も、恐らくタマミと周囲も認めている。
タマミの1年5組の教室前に行った。
教室を覗くと、クラスの子に声をかけられた。2人組だ。
「おはよございます、ルナ先輩」
「おはようございます、タマミに用事ですか?」
「おはよマミちゃん、ミカちゃん。まだきてないみたいね」
どちらも美女系で、同じ彼氏を持っている。
ルナは3学期になって声をかけられ、色々とアドバイスを欲しがられる。
ルナは勇太が好きだけど、彼女らのように男子に尽くしている感じでもない。
ルナは最初から自分を大切にしてくれる勇太が特殊だと思っている。
考え始めると、自分の世界に入ってしまった。
視線を上に向けた。『ん~、勇太が私の波長に合わせてくれた感じだけど…』
『こういうのは偶然で…』眉間にしわを寄せている。
2人がルナを見ていると、いきなり笑った。本当に愛おしい者を思い浮かべている目だ。
『ただ信じられる。信じられるから、何も飾らないでいられるのかな』
少し潤んだ目で微笑むルナを見て、ふたりだけでなく周りの子も息をのんだ。
軽く、そして自然にボブカットの髪を指ですいた。勇太、梓、カオルの誰が付けたか分からないキスマークがうっすらと首筋に残っている。
美人ではないのに、ルナを見てムラっとしてしまう。
今日のルナも清潔な中に、何か甘く匂い立つものがある。
こんなルナと話す機会が増えてから、マミとミカは思ったことがある。ネット上の色んな意見だ。
『生の勇太ファミリーを見たことない女子ですが、この人って、そんなに凄いのかな?』
すると反応が返ってくる。
『あ~、ルナさんは、独特の雰囲気を持つ人だから画像だけじゃ難しいかな』
『ある意味、勇太君と同じだな~』
『モテてるのに何も自慢しないよね』
『そのへんは変わってるけど、聞いたらストレートにセック●の話も答えてくれるよ』
『最近、細かい仕草にもルナさんのエロカワ度が加速してる』
などなど、好意的な意見ばかりである。
実際に目の前で話をしていると、自分達も男子と経験済みなのに、大きくリードされている気がする。
やはり噂の絶倫男子を10か月も単独で相手にしてきた者の強さとエロさだと思った。
「どうしたの、2人とも。顔が赤いよ」
「あ、いえ」
「あ、あはは…」
そうしているとタマミが登校してきた。
「おはよタマミ」
「おはようございま~す。ルナ先輩」
「なんか朝から疲れてるね」
「いやあ~、朝から幼稚園児に呼び止められて電車に乗る前に、『ダンゴな三姉妹』を歌ってきました」
「人気者だね~」
「けど、疲れました~」
甘えるタマミを抱っこして受け止めだルナ。
「う~ん、落ち着く~。ルナ先輩と早くセッ⚫スしたいですう~」
「まずは、勇太と初エッチしてからでしょ。私は、そのあとでいいよ」
「えへへ、楽しみ~」
2人とも勇太の嫁ズだから、いずれは籍を入れて身体の関係も結ぶ。
それが梓が主導する勇太ファミリーの方針だ。
「こらタマミ、くっつきすぎ。教室で胸の間に顔をぐりぐりしないの」
「柔らか~い。いい匂い~」
「あんっ、こらブラウスのボタンが外れた。ダイレクトにきてるよ」
「えへへ」
「しょうがないな。私の時は甘えていいよ~」
「あと10秒だ…け…。へ?」
タマミが気付くと、クラスメイトが自分のことを鬼の形相で見ている。
この視線は最近の部活中に何度も浴びるようになった。
柔道の練習中に勇太と密着すると見学女子から食らうことがあるけど、今の相手は女同士のルナ。
モテ度が増したルナのことを聞かれることが増えた。確かにフェロモンのようなものがルナから溢れ出すようになった。
ルナは気付いていないが、タマミから見てもルナはクラスメイトに性的対象として見られているのが分かる。
ぼそっ。「ルナ先輩、サキュバス度が増してますね…」
タマミは柔道部の次期部長を引き受ける気だ。
部活を休みがちなルナに実力的には追いついてきたと思う。
だけど、梓の時と同じく、女としてルナの艶を手に入れる自信がない。
いずれ内政組として『小悪魔村長・梓』、『魔王副村長・ルナ』とともに勇太ファミリーを支える柱にならねばならない。
「私も素敵で淫靡な称号を貰える日は来るのでしょうか」
変なところでプレッシャーを感じるタマミだ。




