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モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


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346 嘉菜の卒業式

3月1日は中学校だけでなく高校も卒業式である。


勇太ファミリーでは間門嘉菜と不知火マイコが高3で卒業だ。


そこで勇太は、今更ながら気付いた。両方の卒業式には行けない。


マイコは北海道に前の日から帰っている。卒業式に出てパラレル市に戻ってくる。


3日に勇太、ルナ、梓、カオルの結婚式には出て、再び柔道漬け。3月20日になったら勇太を伴って再び北海道に出向く。


マイコが勇太のバイト中にカフェに来たとき、卒業式の話をしたらマイコから来ない方がいいと言った。


「勇太君が何かしてくれる気持ちは嬉しい。けれど私は柔道のためにパラレル市に来たのだよ。勇太君を卒業式に連れて帰ったら男を追って進路を変えたと思われてしまうからね」


顔を赤くしながら笑うマイコ。


周囲のお客さんは、もうそんな気遣いは無駄じゃね?とは思ったが、みんな黙っていた。


という訳で嘉菜の卒業式。勇太ファミリー10人が出向いても、今回に限っては特に何も起こらない。


勇太が嘉菜とデートするために校門前まで迎えに行ったときには騒ぎになった。


今回は状況が違う。


嘉菜の高校は基本的にお金持ちの子女ばかりが通う。だから政略的な意味の婚約者を持つ女子も多い。


普段は姿を現さない男性婚約者も、この日は護衛付きで参列する。


なので、卒業式が行われる講堂には50人くらい男子がいる。


「やっぱり男子がたくさんいるよね」

「ホントだね」

「やっぱ金持ち高校は違うな」


ルナ、梓、カオルが感想を言っている。


勇太的には多くないし、卒業生が180人のうち90人に婚約者か夫がいるらしいから数が合わない。


やはり勇太ファミリーのマイコと嘉菜の状況のように、卒業式の日程がかち合うから。


幼少期から政略的に縁が結ばれるほどの家柄の男子だと、まず1対1の婚約はありえない。年回りがいい複数女子と縁が結んである。


そうすると入学式、卒業式などが同じ日になることも多い。


そこは入学式か卒業式の片方ずつ男子出席とか、家の格で独占とか出てくる。また男子は誰の式にも出ず、どこかで集合して全員でお祝いというケースもある。


伊集院君には7人の婚約者がいる。政略婚約者4人は偶然に学年が違うから伊集院君は全員の卒業式に出た。


パラ高婚約者3人は同学年だし一緒に卒業する。偶然でも、彼のケアは完璧になる。


勇太は来年、ルナ、真子、純子、麗子と一緒に卒業するが、カオルは茶薔薇学園だからひとりだ。


「カオルだけ1人か…」


色んな要素から派生して高校生でも籍を入れる人間が増えた世界。だから夫婦で卒業式に参加する人間は多い。


ましてやカオルも妻の1人。1年後はどうすればいいかと考える勇太だ。



勇太の考えていることはともかく、嘉菜は嬉しい。


半年前までは男子と縁がなさすぎたから、卒業式は淡々と終わると思っていた。


それが真子と恋仲になり、一緒に勇太ファミリーに受け入れられた。


今日は父陽介と産みの母だけでなく都合がついた母4人も来てくれた。


そして不知火マイコを除く真子、勇太らファミリーが一緒に祝ってくれる。


服飾メーカー『マカド』の次期社長として一目置かれてきた。


友人はいるけど、多忙だから部活にも入っていない。


経営を学ぶため留学するし志望大学の話などで同級生と盛り上がったこともない。


それが、がらりと変わった。


式が終わり、教室での挨拶も終えて校門を出た。すると家族とファミリーのみんなが待っていてくれた。


家族写真を撮ったあと、母親達が色んな写真を撮ってくれた。


ファミリー11人の集合写真、それぞれとのツーショット。


他の同級生も同じような写真を撮ったりしていたが、嘉菜の状況だけ違う。周囲に下級生が集まってきたこと。


やはり勇太に期待している。ルナにつつかれた。


「勇太、このまま帰れない感じだよ」

「やっぱり? 委員長は」

「せっかくだし、嘉菜さんのために歌ってみようか」


勇太が前に出て、嘉菜の両手を取った。


「嘉菜さん、卒業おめでとう」

「ありがとう、勇太さん」


純子がスマホのスピーカーを大音量にして、勇太前世の、卒業アルバルにまつわる歌に酷似したやつを流した。


ファミリーみんなで歌い出した。

「♪♬♪♩懐かしいあなたの顔が♪♪♬♪♪」


卒業生の多くは、すでに昨年12月にメジャーデビューした純子の周りに集まった。まだ理性的だ。


男子免疫が少ない下級生は勇太の響く声を浴びて、ふらふらと寄ってきている。


「嘉菜先輩、色んな意味でおめでとうございます」

「私達も素敵な婚約者を見つけられるように頑張ります」


「ありがとうみなさん。これからもお互いにがんばりましょう」


勇太的に見ると、かなり前世に似通ったようで違うイベント、それが卒業式だった。

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