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卑劣なる白虎

剣丞視点


拐われた久遠を救うために四聖獣の本拠地である四重の塔に乗り込んだ俺は二階にて四聖獣の一人・白虎と対峙する。


まわりが虎で囲まれた舞台にて戦いが始まるが、まわりの虎は俺がぶつかりそうになれば襲い、白虎がぶつかりそうになれば自ら体当たりして救うという卑劣な舞台であった。


剣丞・光璃魂「な…なんて卑怯な奴なんだ!? 」


四聖獣の奴らは全員正々堂々だと思っていたが、こいつだけは例外だったようだな


白虎「ほざけ!勝てば全てよしだ!今度はこっちから攻めさせてもらうぜ! 」


スッ!


白虎は構えると


ビュッ!!


剣丞・光璃魂「えっ!? 」


急に白虎の姿が消えた瞬間!


フッ…!!


剣丞・光璃魂「なっ!? 」


いつの間にか白虎は俺の懐に入り


白虎「虎砕爪(こさいそう)!! 」


ズバァッ!!


剣丞・光璃魂「がはっ!? 」


爪のついた籠手で俺を斬りつけた


そしてすかさず


スッ!


今度は両腕を合わせ


白虎「虎砕牙(こさいが)!! 」


ズババッ!!


剣丞・光璃魂「がはぁっ!? 」


俺に一撃を食らわせた。


白虎「貴様ごときに俺の素早い動きに対処できまい! 」


フッ…


白虎は再び俺の目の前から消えるが


剣丞・光璃魂「甘い!初見ならともかく、何度も通じるもんか! 」


スッ!


剣丞・光璃魂「そこだ! 」


バッ…


俺は白虎の動きを察知し、拳を繰り出そうとするが


ガルルゥッ!!


剣丞・光璃魂「えっ!? 」


俺の前に現れたのは虎であり


剣丞・光璃魂「やべぇっ!? 」


キキィッ…!!


虎を傷つけないために俺が動きを止めた瞬間


白虎「甘いのはテメェだ! 」


フッ!!


剣丞・光璃魂「しまった!? 」


俺の後ろに白虎が現れ


白虎「虎砕牙!! 」


ズババッ!!


剣丞・光璃魂「がはぁっ!? 」


俺は後ろを斬りつけられてしまった。


くそっ!!こいつ、俺が攻撃をしようとした途端に檻から虎を出して俺に投げやがったな


白虎「どうした?お前も虎を攻撃して構わないんだぞ、だが、甘いお前にできるわけがないんだよな!! 」


こ…こいつ!!


俺がむやみに動物を攻撃しない性格なのを知って


白虎「さて、そろそろ止めをさしてやるぜ!! 」


ガシッ!!


白虎は俺の頭を籠手で挟むと


白虎「白虎激震爪(びゃっこげきしんそう)!! 」


ガガガガガアァーーッ!!


剣丞・光璃魂「がががっ!? 」


俺を籠手で挟み、舞台に引きずりまくった。


白虎「前にこいつを繰り出した時は朱雀様に当てちまったが今度は確実に殺してやるぜ!! 」


そして


白虎「あの世に行きな!! 」


ブォンッ!!


剣丞・光璃魂「うわぁーっ!! 」


俺を壁目掛けてぶん投げた。


だが


キィンッ!!


俺を投げた先は唯一虎がいない黒い場所であった。


剣丞・光璃魂「(しめた!こいつ、俺を見当違いな場所へ投げやがったな) 」


俺はそう思い


剣丞・光璃魂「安全地帯へありがとよ! 」


スッ!


白虎にそう言って黒い場所の中に入った。


だが


白虎「安全地帯だと?バカな奴だ。そこは地獄への一本道だぜ 」


白虎は俺にそう言うのだった。


オリキャラ紹介


白虎


四聖獣の一人。人間態は白の胴着に虎の爪を模した籠手を装着した武闘家の姿


正々堂々と戦う四聖獣の中で唯一の卑怯者

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