表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/3

馬車の中で

お待たせしました

馬車の中に入ると、彼はすぐに切り出した。


「それで、どうして婚約破棄なんて事に?」


気が早いわね、何から話しましょうか。


「そうね、簡単に言うと…」


「簡単に言うと?」


「私、振られちゃったの」


振られちゃった! ふふふ。


「……それはまたどうして」


…突っ込んでくれないんだ。 まあ、いいけれど。


「まず一つは、新しい聖女が出来たこと」


「ああ、学園で見たことがあります」


    ?


「会った事があるの?」


「会った事は無いですけど、話題になりましたからね」


「…そうだったわね」


確かに話題になっていた。異世界から来た聖女、、、


「そういえばその頃、私はお役御免だとか何とか、噂になっていたわね」


「俺も聞いた事あります。 異世界から召喚したのは、お嬢との婚約を

解消するためだとかなんとか」


「実際に婚約は解消されたわけだし、あながち本当の話だったりしてね?」


信じてなんていなかった。 だからこそ諦めていたし、受け入れていた。

まさか、本当に解消されるなんてね。 まあ、まだ確実じゃないんだけど。

 

「2つ目に、多分これが一番の理由だと私は思うのだけど、

私の顔が嫌いみたいね。 特に目が」


「それは………理由になるんですか? お嬢との婚姻は、

陛下がお決めになった事ですよね」


ホント、馬鹿らしいでしょ?


「驚きよね? 貴族の、それも国王の子息たる王子が、

婚約者の見目が好かないという理由だけで、婚約の破棄を謳うなんて」


「でも、実際に婚約は解消されるんですかね?」


「さあ? 普通に考えたら、解消する理由は無いと思うけれど。家の位が見合わない、

というのは事実ではあるしね」


まあ、それを言うなら件の異世界人もそうだけどね。


「それなら、異世界の聖女様も同じじゃないですか?」


「あなたもそう思う? だから、王子の好み次第で婚約者が変わる、というのも

ない話じゃない」


その場合、良く言えば子煩悩、悪く言えば、公私すら分けられぬ愚王

というレッテルを貴族達から貼られるとは思うが。


「俺は、好きですけどね。 俺はっていうか、俺達は、ですけど。

領地でも大人気ですよ? 深い瑠璃色の瞳は青空の深さを宿し、銀を溶かしたような

プラチナブロンドの髪って。 まあ、俺はその前のブロンドの髪も好きなんですけどね。」


本当に困ってしまう。 こんな時、自分がどんな顔をしているのか。 自分では何も

変わっていないつもりだけど、それでも恥ずかしくていつも顔を逸らしてしまう。


「あまり、そういう事は言わないでくれる?」


「気を付けマス」


はぁ、本気で言ってるのかしら?

1週間以上空きましたが、なんとか書けましたけました。

これからも、かなり日をを開けて更新すると思いますが、よろしくお願いします!


高評価とか感想待ってます。

                   

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ