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あなたを照らせない光に意味はない

 勇者は数いる魔物を押しのけて私の下まで辿り着いた。

 剣を抜き、切っ先をこちらに向けて、何事かの言葉を投げかけてきた。

 沈黙を押し付けると空気がよりいっそうの緊張に包まれた。

 私に届くのはその刃のみであると知ったのだろう。

 戦いは十を数える間もなく終わりを迎えた。

「呆気のないものだな」

 刃が引き抜かれ、再び言葉の届かぬ距離となる。

 光が強くなれば影もまたその濃さを増すというのが道理である。などというのは、光に当てられたことのない日陰者の負け惜しみそのものだ。

 どれだけ濃くなろうとも、伸びた影に光が差せば消え去るのが本物の道理である。

「暗いな」

 勇者の去った世界を照らせない光に意味などないのもまた、道理であった。

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