58/100
残火遺
つくしが咲いていたので、ライターの火を近づけた。
表面が焦げるだけだったので、霧吹きでガソリンを吹きかける。
ぼっ。と小さな火の玉ができた。
ガソリンの降りかかった周囲も多少の火が上がったけれど、まあ誤差だ。
公園の生垣にあった蜘蛛の巣を同様にして燃やした。
中心から糸を伝って溶けていく。
小さな花火をタイムラプスで見ているようだった。
色々試して、鈴の付いた猫を捕まえ、燃やした。
奇声を上げて、縛られた足でのたうち回り、黒焦げたものだけが残った。
骨にはならないのか。……
僕はガソリンを被った。
はたして僕は、何が残るのだろうか。




