表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/100

他の指輪に目移りしないで

 彼と婚約指輪を買いに来た。

 プロポーズは決してロマンチックなものではなかったけれど、その気持ちだけで十分すぎるくらいだった。

 シンプルなシルバーの指輪。

 小さな宝石が装飾された可愛い指輪。

 細かな意匠と複雑な造形、大きなダイヤモンドを飾る豪華な指輪。

 ガラスケースの奥には種々雑多な指輪が並べられている。

 彼はその一つ一つを楽しそうに吟味していた。

 けれど私は知っている。その指輪をつけるのが私ではないことを。

「ねえ、私はこれがいい」

「いいね。あ、こっちとかも似合いそうじゃん」

 私に? それとも他の女に?

 オープンマリッジは話し合って認めたよ。私も覚悟しているよ。

 でもさ……。

 今だけは、私を見てよ。

 なんて、そんな風に言えるならはじめから、私はここにいないんだけどね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ