85/127
伝手(2)
朱良はすぐに電話に出た。
「今いいかしら」と英子。
「いいわよ」と朱良。
「今、広瀬先生と斉藤先生に会っているの」と英子。「弘樹君に謝りたいって。」
「それはやめといた方がいいわよ」と朱良。「取り次ぐにしても、もう少し時間を置いた方がいいわ。」
「慰霊祭の付添が誰か知りたいそうなの」と英子。
「蓮と蘭よ。ご愁傷様ね。何もしない方が無難よ」と朱良。「広瀬先生と斉藤先生によろしくお伝えして」
「わかったわ。ありがとう」と英子。
「それじゃあ」と朱良。電話が切れた。
「広瀬先生と斉藤先生によろしくとのことです」と英子。
「聞かせていただいてました。どうもありがとう」と広瀬。
「蓮と蘭というのはどなたですか?」と斉藤。
「道場の師範の方です」と英子。
「どの程度、腕が立つのでしょうか」と斉藤。
「朱良さんと同程度だと思います」と英子。
「朱良さんほどの方が、まだ二人もおられるのですか」と斉藤。
「はい」と英子。
「ご愁傷様ということは、厳しい方なのでしょうか」と広瀬。
「弘樹君に失礼なことをする相手には容赦のない方たちです。実は私も少し苦手なのです」と英子。
ここまで読んでくださりありがとうございます。毎日更新しています。☆やブックマークでの応援をよろしくお願いします。




