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淡々三国志  作者: ンバ
魏書第十一、管寧伝
539/603

十二・註十九、陳寿評と、細かい所が気になってしまう裴松之

12.

評曰:袁渙、邴原、張範躬履清蹈,進退以道,蓋是貢禹、兩龔之匹。涼茂、國淵亦其次也。張承名行亞範,可謂能弟矣。田疇抗節,王脩忠貞,足以矯俗;管寧淵雅高尚,確然不拔;張臶、胡昭闔門守靜,不營當世:故并錄焉。

(訳)

評にいう、袁渙えんかん邴原へいげん張範ちょうはん

躬ら清蹈(清らかな行い)を履行し

進退を道義によってなしていた。

蓋し、貢禹こうう両龔りょうきょうに匹敵するであろう。


涼茂りょうも国淵こくえんもまた彼らに次ぐ。


張承ちょうしょうの名声や行いは張範にぎ、

能弟(よくできた弟)と謂うべきであろう。


田疇でんちゅうの節義を守る姿勢、

王脩おうしゅうの忠義や貞正ぶりは

世俗を矯正するには十分である。


管寧かんねいは淵雅にして高尚、

確固としていて揺るがなかった。


張臶ちょうせん胡昭こしょうは門を閉じて清静を守り、

当世に利を求めなかった。


故に併録したのである。


註19.

臣松之以為蹈猶履也,「躬履清蹈」,近非言乎!

(訳)

わたくし松之が考えるに、

「蹈」とは、「履」のような意味である。


「躬ら清蹈を履む」では

言葉の意味を成していないのに近い。


(註釈)

松之下右京

「一つ、よろしいですか?


〝清踏を履む〟という表現は

いかがなものかと思いますがねェ〜。


〝焼肉を焼く〟とは言いませんし

これでは、二重表現になってしまいますよ。


失敬。細かい事が気になって

しまうのが、僕の悪い癖でして」



陳寿尊

「くっ……重箱の隅つつきやがってぇ!!」


という感じに脳内再生されたw


貢禹こうう兩龔りょうきょう(龔勝と龔舍)は漢書の72巻に

まとめて載っています。


貢禹は、

天子報曰:「朕以生有伯夷之廉,史魚之直,守經據古,不阿當世,孳孳於民,俗之所寡,故親近生,幾參國政。今未得久聞生之奇論也,而云欲退,意豈有所恨與?將在位者與生殊乎?往者嘗令金敞語生,欲及生時祿生之子,既已諭矣,今復云子少。夫以王命辨護生家,雖百子何以加?傳曰亡懷土,何必思故鄉!生其強飯慎疾以自輔。」


伯夷の清廉さ、史魚の率直さがあり

当代におもねらない……と

元帝から褒められている。


龔勝きょうしょう龔舍きょうしゃは、兄弟ではなく

姓がかぶってる友人同士。


勝は王莽が政治を乗っ取ると

京兆尹の邴漢とともに

引退を願い出たという。


舍は勝の推薦により諫大夫、

のちに博士となったが

どちらも病気で退官。

哀帝の代に泰山太守を

打診されたが、数ヶ月で引退した。


「龔勝不屈」という古事成語があるもよう。



この巻に出てきた人まとめ


袁渙  4/6/7/6 23 中堅

張範  4/6/5/7 22 中堅

張承  5/5/6/5 21 並

涼茂  4/6/7/5 22 中堅

国淵  4/6/7/6 23 中堅

田疇  6/6/7/6 25 準一流

王脩  6/5/6/7 24 中堅

邴原  3/6/6/8 23 中堅

管寧  5/7/4/6 22 中堅

王烈  4/6/4/7 21 並

張臶  4/5/3/7 19 微妙

胡昭  4/5/3/7 19 微妙

焦先  3/6/1/6 16 一般人

扈累  3/5/2/6 16 一般人

寒貧  3/6/2/5 16 一般人


後半マジで隠逸伝だったな。

戦闘もこなす田疇と王脩が高い。



次回の更新では蜀書をやります。

たぶん8巻かなぁ。


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