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淡々三国志  作者: ンバ
魏書第十一、管寧伝
527/603

註六・註七、陳羣短文/鳳の声が聞こえない

註6.

傅子曰:司空陳羣又薦寧曰:「臣聞王者顯善以消惡,故湯舉伊尹,不仁者遠。伏見徵士北海管寧,行為世表,學任人師,清儉足以激濁,貞正足以矯時。前雖徵命,禮未優備。昔司空荀爽,家拜光祿,先儒鄭玄,即授司農,若加備禮,庶必可致。至延西序,坐而論道,必能昭明古今,有益大化。」

(訳)

傅子にいう、

司空の陳羣ちんぐんもまた

管寧を推薦して言った。


「臣は、王者は善を顕らかにする事で

悪を打ち消すと聞いております。


故に湯王は伊尹いいんを挙げて

不仁な者を遠ざけたのです。


伏して徵士を見ますに、北海の管寧は

行いは世の規範となり、

学業は人々の師として

任用することができ、

清明、節倹ぶりは

汚濁をはげますに足り、

貞実、方正ぶりは

時代を矯正するに足ります。


以前に徵命を下されましたと雖も

礼はいまだゆたかに備わっておりません。


昔、司空の荀爽じゅんそう

家にて光禄勲を拝し

先代の儒者、鄭玄は

即座に司農を拝受しており

もし加えて礼を備えられたならば

ほぼ間違いなく到らせる事ができます。


西序へとまねいて

坐して道理を論じさせたなら

必ずや古今を明らかにする事ができ、

大いなる教化に益がございましょう」


註7.

尚書·君奭曰:「耇造德不降,我則鳴鳥不聞,矧曰其有能格。」鄭玄曰:「耇,老也。造,成也。詩云:『小子有造。』老成德之人,不降志與我並在位,則鳴鳥之聲不得聞,況乃曰有能德格於天者乎!言必無也。鳴鳥謂鳳也。」

(訳)

尚書、君奭篇にいう、

いて徳をし降らざれば

我則ち鳴く鳥を聞かず。

いわんやそれ能くいたる有りと曰う」


鄭玄はいう、

「耇は、老なり。造は、成なり。

詩経は云っている、〝小子造す有り〟


老いて徳を成す人が

志をくり下らせて

我とともに位に在ってくれねば

則ち鳴く鳥の声も聞けない。

況してや、徳を天に格らせると

謂うことができようか。

絶対にないと言っているのである。


鳴く鳥とは、鳳を謂うのであろう」


(註釈)

管寧もとは陳寔ちんしょく一門だもん。

孫の陳羣ちんぐんにしてみたら、

健在となればそりゃ推薦するわよね。


荀爽が光禄勲になったエピソードは

荀彧伝で既に触れています。

董卓も董卓で結構必死なのよ。


礼記、王制にいう、

夏后氏は国老を東序に養い

庶老を西序に養う。

鄭玄註、西序とはまた小学なり、西郊に在る。


小学って小規模の学校でいいのかな。

初等教育?


姫昌すら有徳の老人(呂尚)なくば

鳳凰の声を聞けない、

いわんや曹叡をや?


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