まとめ
おまけ。
黄忠伝が短すぎたため、
季漢輔臣賛(蜀の身内ヨイショ文)
の黄忠の記述を補足します。
※訳はちくま三国志の丸写しです
(原文)
将軍敦壮、摧峰登難、立功立事、于時之幹。
─賛黄漢升
(訳)
将軍(黄忠)は義に厚い壮士であって
敵の鋒先を砕いて難局を克服し、
功業を打ち立て、当時に於ける重臣であった。
─黄漢升を賛う─
季漢輔臣賛では
黄忠は8番目に名前が載っています。
原文によれば、
黄忠の人柄は【敦】、
敦厚、などと表現するように
人情に厚いさまを表す語です。
きっと、部下に慕われてたでしょうね。
黄忠の個人的な評価です。
・戦闘★★★★★★★7
入蜀と定軍山のほぼ二つだけしか
出番がないとはいえ、
蜀の歴史に於ける最大の功業を打ち立てた点は
高く評価できると思います。
二打席で二打席ともホームラン、
うち片方は満塁の場面での逆転打を
打っているような、人間昇り竜です。
あと二、三回活躍する場面があれば……
・戦略★★★★★5
記述が少なすぎるためなんとも言えません。
中間の5です。
・内政★★★★★5
加点材料も減点材料もないため
これも中間の5です。
・人格★★★★★★6
季漢輔臣賛の記述を見る限り
人情家であったようです。
定軍山で部下を鼓舞してる場面は
とってもカッコイイ。
黄忠の最期の場面に載せられた
三国志演義中の漢詩です。
黄忠かっこいいのう。
老将は黄忠を説わん
川を収むるに大功を立てたり
重び金鎖の甲を披
双に鉄胎の弓を挽く
胆気河北を驚かし
威名漢中を鎮む
滅ぶるに臨みて頭は雪の如く
猶自ら英雄を顕せり




