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淡々三国志  作者: ンバ
魏書第十一、袁渙伝
493/603

四、順うは易し、逆らうは難し

4.

是時新募民開屯田,民不樂,多逃亡。渙白太祖曰:「夫民安土重遷,不可卒變,易以順行,難以逆動,宜順其意,樂之者乃取,不欲者勿彊。」太祖從之,百姓大恱。遷為梁相。渙每勑諸縣:「務存鰥寡高年,表異孝子貞婦。常談曰『世治則禮詳,世亂則禮簡』,全在斟酌之間耳。方今雖擾攘,難以禮化,然在吾所以為之。」為政崇教訓,恕思而後行,外溫柔而內能斷。以病去官,百姓思之。後徵為諫議大夫、丞相軍祭酒。前後得賜甚多,皆散盡之,家無所儲,終不問產業,乏則取之於人,不為皦察之行,然時人服其清。

(訳)

この時、新たに民間から屯田兵を募っていたが

民は乗り気でなく、多くが逃亡してしまった。


袁渙が太祖に建白するには、


「そもそも民衆とは土地に安住し

遷る事を重く見ますから

怱卒と変える事はできません。


順って行うことは易しけれど

逆らって動くことは難しく、

宜しくその意に順って

賛同する者はすなわち取り上げ

欲しておらぬ者に

強制はなさいませぬように」


太祖はこれに従い、百姓は大いに悦んだ。


遷ると、りょうの相となり、

袁渙は常に諸県に勅語して、


「鰥寡、高齢者を存立させる事に務め

孝子、貞婦は表彰せよ。


〝世が治まっているなら

則ち礼が行き届いており、

世が乱れているなら

則ち礼が簡略化されている〟

と、常に言われてきた。


全ては、斟酌の間に在るにすぎない。


まさに今は擾乱しており

礼による教化は困難と雖も

吾々のやり方しだいだ」


為政については教戒や訓育をたっとび、

寛容さや思いやりを以て考慮した後に

行動に移した。


外見は温柔なれど

内面はよく決断した。


病によって官職を去っても

百姓は彼のことを思慕した。


その後、徵されて諫議大夫、

丞相軍祭酒となった。


前後に渡って

下賜を得る事が甚だ多かったが、

全てこれを散財に費やし、

家の利益とはならなかった。


終ぞ産業(家産)については問題にせず、

欠乏すればこれを人から取り、

明察による行動を取る事はなかったが

当時の人々はその清らかさに感服していた。


(註釈)

屯田に絡んでると

ゲームで政治80超える印象。

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