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淡々三国志  作者: ンバ
呉書第十、蒋欽伝
466/603

二・三・註一、質素倹約/公正無私

2.

權甞入其堂內,母踈帳縹被,妻妾布裙。權歎其在貴守約,即勑御府爲母作錦被,改易帷帳,妻妾衣服悉皆錦繡。

(訳)

孫権が嘗てその堂内に立ち入った際

母は疎らな帷に縹の掛け物、

妻妾は布のもすそ(スカート)であった。


孫権は彼が貴い身分に在りながら

倹約を守っている事に歎息し、

即座に御府に勅語して

母親の為に錦の着物を作らせ、

帷帳も改易し、

妻妾の衣服も全て錦繡とした。


3.

初,欽屯宣城,甞討豫章賊。蕪湖令徐盛收欽屯吏,表斬之,權以欽在遠不許,盛由是自嫌於欽。曹公出濡須,欽與呂蒙持諸軍節度。盛常畏欽因事害己,而欽每稱其善。盛旣服德,論者美焉。

(訳)

当初、蒋欽が宣城に駐屯していた際

ある時に豫章よしょうの賊を討伐した事があった。


蕪湖ぶこ令の徐盛じょせい

蒋欽の屯吏を収監して

これを斬るよう上表したが、

孫権は蒋欽が

遠くにいる事から許可せず、

徐盛はこのことに由り

自ずと蒋欽からは嫌われたものと考えた。


曹公が濡須じゅしゅに出向した際には

蒋欽と呂蒙が諸軍への

命令権を持っており、

徐盛は常に、蒋欽が

事に託けて自身を害する事を

畏れていたが、蒋欽は

事あるごとにに彼の美点を称揚した。


徐盛はその徳に感服し、

論者は美談であるとした。



註1.

江表傳曰:權謂欽曰:「盛前白卿,卿今舉盛,欲慕祁奚邪?」欽對曰:「臣聞公舉不挾私怨,盛忠而勤彊,有膽略器用,好萬人督也。今大事未定,臣當助國求才,豈敢挾私恨以蔽賢乎!」權嘉之。


(訳)

江表伝にいう、

孫権は蒋欽に向かって言った。


「徐盛が以前に卿を告発したが

卿は今徐盛を推挙している、

祁奚を慕おうとしているのかね?」


蒋欽は対して言った。


「臣が聞くところでは、おおやけの推挙には

私怨を挟まぬものです。

徐盛は忠義者にして勤勉彊直で、

瞻略を有しており、

器量は用いるべきでして

万人の都督として好ましきものです。


今は大事が定まっておらず

臣は国を輔弼する

才能を求めようとしておりますのに

どうして私憤を挟んで

賢人を隠蔽いたしましょうか」


孫権はこれを嘉した。


(註釈)

徐盛じょせいが蒋欽の屯吏をとらえる。


責任者(蒋欽)その場にいなくて

その手勢だけが蕪湖ぶこ

残ってるという状況だから

いかにもトラブル起きそうな雰囲気。


孫権にしても、自分の独断で

蒋欽の手の者を罰するのには

躊躇いがあるもよう。

呉はやっぱ運営システムが特殊だ。


祁奚きけいに倣おうとしているのか?」

という孫権のせりふは呂蒙伝の本文にもある。

祁奚は、仇であった解狐かいこ

晋侯に推挙した人。


孫権は是儀が倹しい生活をしていると聞いて

どんな飯を食べてるのか

見に行った事がある。

蒋欽にも、似たような事をしていた。


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