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四、死後も慕われる
4.
蓋當官決斷,事無留滯,國人思之。及權踐阼,追論其功,賜子柄爵關內侯。
(訳)
黄蓋は官に当たって決断し
仕事を滞留させることがなく
国人はこれを思慕した。
孫権が践祚するに及んで
その功績を追論して
子の黄柄に関内侯の爵位を賜った。
註3.
吳書曰:又圖畫蓋形,四時祠祭。
(訳)
呉書にいう、
また、黄蓋の姿形を絵に描いて
四季の時節に祠祭した。
(註釈)
程普も黄蓋も子どもはパッとしなかった。
孫静伝に、孫皎は
黄蓋、孫瑜が亡くなったあとに
彼らの兵をあわせたとある。
孫瑜が215年に亡くなっているので
その前後に黄蓋も逝ったと見るのが妥当。
黄蓋評価
・戦闘 ★★★★★★ 6
蛮族の鎮圧に功をあげる。
・戦略 ★★★★★★ 6
赤壁で火攻めを提言。
・内政 ★★★★★★★ 7
エリート黄家の末裔だけあって
統治能力が実は高い。
実務を滞りなく捌いていた。
・人格 ★★★★★★ 6
厳しい見た目をしていて
(赤壁で黄蓋だと気付かれなかったが)
士卒の養成がうまい。
死後、黄蓋の絵が描かれ
四季の祭祀がおこなわれた。
次は韓当伝です。




