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淡々三国志  作者: ンバ
呉書第十、黄蓋伝
460/603

二、山越退治

2.

諸山越不賔,有寇難之縣,輙用蓋爲守長。石城縣吏,特難檢御,蓋乃署兩掾,分主諸曹。教曰:「令長不德,徒以武功爲官,不以文吏爲稱。今賊寇未平,有軍旅之務,一以文書委付兩掾,當檢攝諸曹,糾擿謬誤。兩掾所署,事入諾出,若有姦欺,終不加以鞭杖,宜各盡心,無爲衆先。」初皆怖威,夙夜恭職;久之,吏以蓋不視文書,漸容人事。蓋亦嫌外懈怠,時有所省,各得兩掾不奉法數事。乃悉請諸掾吏,賜酒食,因出事詰問。兩掾辭屈,皆叩頭謝罪。蓋曰:「前已相勑,終不以鞭杖相加,非相欺也。」遂殺之。縣中震慄。後轉春穀長,尋陽令。凡守九縣,所在平定。遷丹楊都尉,抑彊扶弱,山越懷附。

(訳)

諸々の山越がしたがわず、

侵略を受けた県があると

その都度黄蓋を用いて

守備の長官とした。


石城県の吏は特に検校と制御が難しく

黄蓋はそこで二つの掾を部署し

手分けして諸曹を統制させ

教勅を述べた。


「令長(私)は不徳であり

徒らに武功によって官となるも

文官としての称賛はない。


今、賊の寇掠をいまだ平定できておらず

軍旅の務めが有るからには

文書については両掾に一切を委託して

諸曹の監督に当たらせ

誤謬を糾弾、摘発させる。


両掾の署する所にて

収入と支出の認可について

もし虚偽が有れば

鞭打ちや杖刑を加えるだけでは

終わらせぬ。


各々心を尽くして

衆人に先んじ(て罰され)る事のなきように」


当初はいずれも畏怖して

夙夜恭しく職務に励んだが、

ややあって(二人の)吏人は

黄蓋が文書を視ない事から

漸次に私事を織り込むようになった。


黄蓋もまた、外部の懈怠を嫌疑して

時々省みる所が有り、

両掾がそれぞれ幾度か

法を遵奉していなかった事実を得た。


そこで掾吏らの悉くを呼び寄せて

酒と食事を賜り、それに託けて

事情を持ち出し、詰問した。


両掾は言葉に詰まってしまい、

いずれも叩頭して謝罪した。


黄蓋は言った。


「以前、既に鞭打ちや杖刑では

済まさないと勅語したろう。

(お前たちを処刑しても)

欺いた事にはならぬ」


とうとう彼らを殺したため

県中は震え慄いた。


その後、春穀しゅんこくの長、尋陽じんようの令に転じた。

およそ九県を守り、

行く所で平定した。


丹楊たんよう都尉に遷り、

強者を抑制して弱者を扶助し、

山越を懐附させた。


(註釈)

孫権の代になると打棒が復活。

山越や賊の鎮圧は野戦だろうから

やっぱりこっちのが得意っぽい。


これは孫策より孫権の方が

黄蓋の適正よく見てるって事じゃない?


石城は秣陵ばつりょうから河沿いに南らへん。

不正が横行しているらしかったので

黄蓋は厳格に引き締めた。


令長不德,徒以武功爲官,不以文吏爲稱。

とか言ってるけど

黄香とか黄瓊とか黄琬を

輩出してる家系だから

本当は文官をやりたいのかな?


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