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淡々三国志  作者: ンバ
呉書第四、士燮伝
415/603

八、陳寿評

8.

評曰:劉繇藻厲名行,好尚臧否。至於擾攘之時,據萬里之士,非其長也。太史慈信義篤烈,有古人之分。士燮作守南越,優遊終世,至子不慎,自貽兇咎。蓋庸才玩富貴而恃阻險,使之然也。


(訳)

評にいう、

劉繇は名行を修養する事につと

臧否(善悪の判断)を嗜好した。

擾乱の時代に至って

万里の士(たぶん土)に據る事は

その得意とする所ではなかったのである。


太史慈の信義はあつはげしく

古人の分を有していた。


士燮は南越の太守を作し

優遊(のんびりと思うままに)して

生涯を終えたが、

子の代に至っては(行いを)慎まず、

自らわざわいのこした。


蓋し、凡庸な才能で富貴を玩び

険阻を頼んだ事が

こうした結果をもたらしたのであろう。


(註釈)

陳寿の評価は

太史慈がちょっと良いだけで

全体的には辛口。


劉繇は治世の州刺史なら

もうちょっと有名になれたかも。


呉書第四、これにて完訳です。


士燮の個人的な評価です。




戦闘 ★★★★ 4


四十年以上交阯太守をしながら

戦った事はない。

(記録されてないだけかもしれんが)

得意でない事は自覚していたんじゃないかな。



戦略 ★★★★★★★ 7


交州刺史の朱符が死んだ途端に

身内で海沿いの郡の太守固めて

海のシルクロードの利益独占、

栄華を極める。


曹操と孫権にうまく取り入って

生きている間は決して

既得権益を明け渡さなかった。



内政 ★★★★★★★★★ 9


反乱多発地域の交州を四十余年統治。

ベトナムの教科書載ってるのも

納得の政治手腕であり

名君として現代でも評判高い。



人格 ★★★★★★★★ 8


名士としての求心力、

蛮族を手懐ける恩徳、

来る者拒まず去る者追わず。

ただの銭ゲバで終わらない。


一緒の巻に収録されてるけど

明らかに劉繇・太史慈より

スケールが一枚上だと思う。


これにて士燮伝を終わります。





明日からはまた姉妹作品の

演義や史記、晋書を更新いたします。


次回の更新は8月22日から。

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