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淡々三国志  作者: ンバ
蜀書第十三、黄権伝
341/603

註四、天文を以て正当と為す

註4.

蜀記曰:魏明帝問權:「天下鼎立,當以何地為正?」權對曰:「當以天文為正。往者熒惑守心而文皇帝崩,吳、蜀二主平安,此其徵也。」


(訳)

蜀記にいう、

魏の明帝(曹叡)が黄権に問うた。


「天下は鼎立しているが、

いずれの地を正統とすべきか?」


黄権は対して言った。


「天文を以て正統を為すべきかと。


以前、熒惑けいわく(火星)が心星に留まり

文皇帝(曹丕)が崩御されましたが、

蜀と呉の二主は平安であるのが

そのしるしであります」


(註釈)

魏は正統王朝じゃないって言ってて草。


孫権と劉禅は寿命長いのに

曹丕と曹叡は短命だったわね。


蜀記の著者、王隠については

淡々晋書でふれます。


以上で黄権伝はおわりです。

最後に恒例のンバ評。



・戦闘 ★★★★★ 5


将軍号を貰ってはいますが

目立った戦果をあげてないので

原点のままとします。


・戦略 ★★★★★★★★ 8


劉備を呼ぶな、漢中に拠れ、

先鋒は私がやるから下がってて、

進言は全部マトを射ています。

従わなかった主君はその後すぐ滅んでしまった。


司馬懿との問答も、

彼の意図を汲み取って

うまくかわしたという事にします。

基本、頭の回転超早い。


・内政 ★★★★★★ 6

劉璋配下の時は主簿、

劉備配下の時は治中従事、

魏に降ったあとは

形だけっぽいけど益州刺史。

河南にいる益州刺史。


・人格 ★★★★★★★ 7

劉備との信頼関係を示す逸話がすきすぎる。


曹丕はともかく、あの司馬懿に限って

変な人間を評価したりしない。


地味に、魏に降ったのに、

蜀書に立伝されてるのって

かなりすごい事なんじゃないでしょうか。


進言を外さず、ゆく先々で

重宝された黄権伝でした。


続いて、魏書十五のつづきをやっていきます。

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