戦いの後
…………!
…………!!
―――うるせえな。
俺様を呼ぶ声に、意識が戻ってくる。
……レオン!
―――この、声は……。
「レオン! 起きろよ!」
「……五月蝿い」
目を開けると、目の前には心配そうなキースの顔があった。
「だ、大丈夫か?」
「邪魔だ」
俺はキースを退かして立ち上がる。
軽く頭を振ってみる。
すでに頭痛は止まっているが、まさか気絶するとはな……。
辺りを見回すと、キースとビズラ、餓鬼の3人が心配そうに俺を見ていた。
「……俺はどのくらい寝てた?」
俺の問い掛けには、ビズラが答えた。
「3、4時間、って所じゃ無いか? もう数時間で夜明けだ」
「ケアンは?」
ビズラは、俺の後ろを顎で指した。
振り向くと、ケアンがいた筈の場所には穴があき、下は瓦礫が山となっている。
……死んだか。
「で、一体何があったんだよ? それに、何で俺は生きてるんだ? 確か、ケアンの雷を喰らったと思ったけど……」
俺が考えていると、キースが聞いてきた。
「何がって言われてもな……。俺を侮辱したケアンは殺した。それだけだ」
まさか、気絶するとは思わなかったが。
まあ、親父に掛けられた呪いの事まで説明する気は無い。
案の定、キースは納得していない。
「それだけって……」
それは無視して、もう一つの問いにさらっと答えた。
「お前が生きてるのは、俺が蘇生したからだ」
「へ~…………って、蘇生!? えっ? 何、 俺……一回死んだの!?」
キースは一瞬納得しかけて、慌てて聞いてきた。
正確には、仮死状態だが。
あの時、キースは雷のショックで一時的に心臓が止まっていた。
放って置けばそのまま死んでいただろうが、ケアンを潰す前、軽くキースに触った時に蘇生の呪文を唱えていたのだ。
だが、説明が面倒なので俺は一言で済ませた。
「まあ、そんなようなもんだ」
「そんなようなって……。お前、説明めんどいからって、はしょったろ!?」
「ああ」
「認めんなぁ!! 俺の生死に関わる問題だろ!? 面倒じゃねえよ!」
「……生きてんだから良いじゃねえか」
「うぐっ……。それは、そうだけど……」
キースが言葉に詰まると、ビズラが話を変えた。
「で、魔王陛下。これからどうするんだ?」
「ちょ、お前までこの問題、スルー!?」




