17 ア・ムウ
「ア、ムウ、ア、ムウ、旦那そこだよ、そこ、ア、ムウ」
どうですか?このセリフを聞いて興奮してしまった人はいますか?
私は決してこの猛暑で頭がとち狂ったわけではござらぬ。
実はこのセリフ、先日Eちゃんと渋谷の古本市に行った時、偶然手に取った本の中に書かれていたセリフだ。何の本に書かれていたかと言うと、『江戸の性生活』という本だ。
この本には江戸の夜の生活のことが絵と文でわかりやすく解説されていた。
最中の女の人が発していた嬌声が「ア、ムウ」だ。
これがまた、すごく連呼していて、面白くて思わず音読してしまった。
魅惑のコリアンタウン新大久保で恥をかいたこと(13魅惑のコリアンタウン参照)も忘れ、懲りずに音読する私とそれを見守るEちゃんと1人の老人。
ん?
老人?
「ア、ムウ、ア、ムウ、旦那そこだよ、そこ、ア、ムウ、いいよいいよ、ア、ムウ、ア、ムウ」
Eちゃんの隣には、文章の横に描かれた春画を覗きこんでいるおじいちゃん。
少し、鼻の下が伸びているように思われるが…
気のせいであろうか。
というより、これで鼻の下を伸ばせるのか不思議だ。
セリフは陽気な国の挨拶みたいな「ア!ムウ!」連呼だし
絵は妖怪みたいな春画だし…
そうそう、私は春画を見て昔の人は今の人よりも妄想力・想像力が高かったのだと思った。
現代人は春画を見て絶対興奮はできないはずだ。
写真という便利なものがあるからな。
だが昔の人は、これで興奮できていたんだと思うと、俺はシャッポを脱ぐね。
そして、帰り道、「ア、ムウ」はどこからきた言葉なのかを考えてみた。
「ア、ムリ、ウッ」の短縮形なのか
「ア、ムウサシさん」と、相手の男性が武蔵という名前だったのか
など、いろいろ考えた結果、実は長崎の出島で日本人がフランス人商人からアムール(愛)という言葉を教わったが、Rの発音が日本人には難しかったために、「ア、ムウ」と覚えてしまい、営みの際の愛情表現として使っているんだ。という結論にいたり、満足した。
それ以来、私は江戸時代の話に猛烈にはまってしまった。
今日は、「どろろ」と「憑神」のDVDをレンタルしたし、
江戸は吉原遊郭の小説を2作買ってきた。
これから、楽しみである。
「どろろ」も「憑神」も妻夫●主演だが、猛烈なファンというわけでは、まだ、ない。
ちなみに…
さっき広辞苑で「ムウ」を調べてみたところ、
口を結んで発する声
とあった。
アムール説の方がロマンがあって良いとは思わぬか?




