表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
二日目
73/243

ep.073 “ケルベロス”撤収!

しかしながら、ジョージが、JJに何か言いたそうな表情であった。

その様子を察知した髪をかなり短く刈り込んだ男が、

「ボス、ジョージが何か言いたそうで・・・」

「カズ、ボクの事はボスじゃなくって、代表だって・・・。デ、何が言いたいノ?ジョージ?」

「カズ、すまない、助かった。実は・・・、ボス・・・じゃなくって代表。追加メンバーなんですが、先週、代表が東京で拾ってきた若ゾーを、“ケルベロス”に上げてやってもらえませんか?」

JJはふむと考え、

「確か、法善寺(ほうぜんじ)(みつる)だったよネ?ヒロはどう思うサ?」

ヒロと呼ばれた若いのに白髪頭の男は、

「この前、手合わせしましたが、さすが元空挺に居てただけあって、格闘センスは抜群ですね。鍛えれば、かなり強くなると思います。“ケルベロス”に入れた上で、ネバダのサバイバル・キャンプに放り込むのは、如何ですか?」

JJはニヤリとすると、

「楽しそうだネ。了解(わか)ったヨ。ジョージ、いいヨ。法善寺満、“ケルベロス”に入れてやりナ。ジンには、ボクから言っておくよ」

「ありがとうございます、ボス」

JJがギロリと、ジョージを睨む。

「じゃなくって、代表でしたね。すいません」

「しかし、法善寺クンも、とんでもない男に見込まれたネ」

タケは目を細め、

《1番とんでもないのは、ボス、あなたです。じゃないと誰も着いてきませんよ・・・》

JJはタケの考えてる事を悟ったのか、

「何だ、タケ?意見ナラ、聞くヨ」

タケは焦って、

「い、いやっ、まだ昼食ってないんで、腹減ったなぁなんて・・・。ははっ」

JJは深くため息を()くと、財布を取り出す。

一万円札を10枚引き抜くとタケに渡し、

「お前ラは、ホントに何時もお腹空かしてるネ。国道沿いに“玉将(ぎょくしょう)”があるカラ、それで皆んなで、食べてくればいいサ。桜子ちゃんのバイクには、ボクが発信機付けておくカラ、タケはそれをトレースしてくれるカナ?」

「了解しました、代表」

タケはベンツから発信機を取ってくると、JJに渡した。

JJは発信機を受け取り、

「じゃあ、後の事は頼んだヨ、“ケルベロス”撤収!」

「イエッ・サー!」

“ケルベロス”全員は、踵を揃え、敬礼すると戻って行った。

JJは“ケルベロス”が立ち去るのを確認し、桜子の愛機に発信機を着けると、桜子が寝ているオロチに向かった。

《さぁ、桜子ちゃんには、ちょっとダケ、お説教しないとネ・・・》

JJは楽しそうである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ