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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
二日目
71/243

ep.071 やって来たのは・・・

JJは携帯を取り出すと、1番始めの短縮番号登録されている番号を呼び出し、掛けた。

ワン・コールで相手先に繋がる。

「ハロー。ボクだよ」

『あっ、代表、もう終わられたんですか?噂してたんですよ~。きっと早く片付くよ。って』

「その声は、ユキちゃん、ダネ?」

『はい、ユキです。もう後、5分もしないうちに、“ケルベロス”到着すると思います』

実はJJは、桜子が追跡されているのを見るなり、自身が代表を務める番犬警備保障株式会社の警備本部に、最強(最狂?)部隊“ケルベロス”の派遣を指示したのである。

本来、“ケルベロス”は、要人警護しかしない警備員だ。

しかしながら、実態はJJの私設軍隊に近い働きをするのである。

「誰がこっち向かってるノ?」

『はい、カズさん、シゲさん、ヒロさん、タケさん、そして、ジョージさんです』

「ワォ、豪勢ダネ。」

『はい、代表直々の出動要請だったので、本部で待機していたほぼ全員で出向きました・・・』

「あらら、そーなんだ。今、残ってるのは?」

『隊長のジンさんだけです』

「そっかぁ・・・」

JJがロータリーに入ってくる道をチラリと見た時に、黒塗りの大型バスとベンツ・E300が入って来た。

「来たみたい。サンクス」

JJは携帯を切るとバスとベンツに向かって、親指を上げグッドジョブ・サインを出す。

ニ台の車輌が停まると、バスから三人がベンツからは二人が降りて来た。

全員、黒スーツに白シャツ、黒のネクタイに色の濃い黒のサングラスの姿である。

身長差はあるものの、全員かなり鍛えあげられた身体をしていた。

五人は横一列に並ぶと、右端の1番イケメンの男が、

「大変遅くなり、申し訳ありませんでした。代表、お待ちになられたのでは?」

JJは腕時計をチラリと見ると、ニヤリと笑う。

「駄目ダヨ、タケ。お前ラ、かなり飛ばして来たでショ?」

「いやぁ、代表。なにせコイツが飛ばせって言うもんで・・・」

タケと呼ばれた男は、右隣の顔に傷のある男を右の親指だけを使い指差した。

バスから降りて来た三人も、口を揃えて、

「俺達は、ベンツの後を着いて来ただけだもんな」

顔に傷のある男は焦って、悪態を付く。

「シゲさん、それに、タケ。何だ、俺だけが悪者かよ」

JJがニヤリと笑い、

「違うよ、ジョージ。それダケ、こいつラに愛されてるんダヨ。イジってもらえるだけネ!」

タケもニヤリと笑い、

「まぁ、そう言う事だ」

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