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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
一日目
27/243

ep.027 ヒミツな花園学園、月刊フローレンスで好評連載中!

愛機・V-maxに跨がるとヘルメットを被り、こころは尋ねる。

「直子、今日から月曜日まで、寮に泊まるったい」

直子は驚く。

こころは諭し、

「ウチの部屋でも、ローズの部屋でも、みぃの部屋でも、どの部屋でも良かよ。その方が安全ったい」

「そんなに危険ですか?」

不安げに直子が尋ねたので、

「ウチが黒幕なら、アンタが逃げれんように、見張りば付けとくね。なぁに、もう、ウチらが居るから大丈夫ったい。後、寮は、24時間体制で理事長の警備会社のガードマンも常駐してるし」

直子は頷いた。

「はい」

「じゃあ、とりあえず、アンタの家ば行って、ご両親に月曜日の夜まで、寮に泊まるって言わんとね」

「何て説明しましょう・・・」

「バレー部の合宿で、良かよ。うん」

直子は通学している為、寮に泊まるのは初めてあった。

《あの噂って、ホントなのかなぁ・・・》

思い切って直子は聞いてみた。

「こころ先輩、質問していいですか?」

「よかよ。何ね?」

「こころ先輩、生徒会長の鷲尾先輩と恋人関係にあるってホントですか?後、隼人先輩とも関係があって、実は夜な夜な3人で、時にはあの外人のローズ先輩やエリザベス先輩とも・・・」

直子があまりに真顔で聞くので、こころのツボに入ったのか、ぶわっはっはっと笑った。

「笑わないで下さい。1年の間で、噂なんですから・・・」

「直子、それ元ネタ“月刊フローレンス”で連載されている如月エクレア先生の“ヒミツな花園学園”やろ?思いっきりGL色の強い」

直子の顔が真っ赤になる。

こころは、更に、くー、お腹痛か~と笑った。

直子は少し拗ねる。

「真剣なんですから・・」

「悪か悪か、勘忍。あれは確かに、モデルはウチらじゃねぇ。好き放題描かれとっと。直子、アンタ、知っとっと?」

「?」

「如月エクレア先生の正体?」

「誰なんです?聖クリの生徒なんですか?」

こころはニヤリと笑うと、

「ウチのクラスの美術部の如月クレアが、如月エクレア先生の正体ったい。一応、ヒミツにはなっとると、内緒ね、コレ」

「そうなんですか?」

「今夜、本人に聞いたら良かよ。直子が“ヒミツな花園学園”に出演したいって言えば、サインぐらい描いてくれるんじゃなかね?多分」

「それって、アタシもGLしちゃうんでしょうね?」

直子は、真っ赤になって照れた。

こころは意地悪に、

「後、実はもう一人、“月刊フローレンス”で描いている漫画家がいるとよ。こっちの正体は、言えんばい」

「こころ先輩、ズルい~」

「まぁ、“月刊フローレンス”ちゃんと読めば理解(わか)るとよ」

友達の為に、“月刊フローレンス”の購買者を増やす健気なこころであった・・・。

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